潜り日記(2007年8月)


前へ     潜り日記トップ     次へ

日付 日       記
8/5
アイシさん シュウさん み〜ちん
はしけん

数ヶ月前、家族で水族館に行きました。大体の水族館にはショップがあって小物やお土産が置いてあります。そこでこんな物見つけました。↓↓↓

真鯛が捕れそうな気がしませんか?すごくそんな気がします。数ヶ月間、ハイエースの中でチリンチリン言ってる訳で、そろそろ御利益がありそうです(´Д`)

今回はHIMブラスシュウさん。うるさそうなメンバーが揃いました。下手なサイズはスルーしなけば本当にうるさそうなので気合いが入ります。
前日、私は義父の一周忌のため親族と法事というイベントを抱えておりまして深夜まで深酒しておりました。朝、シュウさんに嫁の実家で拾って貰い二日酔い全開で海へ。海は凪ですが体調は最悪です。。。


(一本目)
さて、いざ海に入ってみましたが二日酔いです。無理は出来ません。体調が良くなるまでは海面漂って浅場をメインにするとしましょう。砂地を抜け磯場に来ましたが、獲物を捕るという気が湧かないくらい具合が悪いです。波は無いのに嘔吐、ゲロシュノーケルクリアー。五、六回やっても胃のムカムカはなくならず。磯に上がって一休み。本当に今日はどうなることやら。規定の二時間、殆ど攻めることなく終了。
み〜ちんがアコウの50オーバー、アイシさんも50弱のアコウ。さらにアコウを探すため、ポイントを移動。朝、目をつけていたポイントへ入ることにした。


(二本目)
二日酔いは大分改善されてきたが、まだ具合い悪し。それを忘れるくらいの獲物に出会いたいものだ。
浅場で魚が居そうなポイントを探して少しでも魚を捕ろうと沖へ進む。良さそうな水深で起伏が多い場所を見付け、何度か潜行。サンバソウが勢いよく寄ってくる。我が家ではデカイシダイよりもサンバソウの方が好まれる。理由はグリルに簡単に入って焼きやすいから(笑)当日のメンバーによってはサンバソウを狙うこともあります(笑)しかし、今日はスルーしないとどんな毒が飛び交うか分からない。スルーです。
また具合悪くなってきた。その時、シュウさんが横に。シュウさんと別れて数秒後、ゲロシュノーケルクリアー。見られてないようで助かった・・・。この後、上がりやすそうな磯を見つけて休憩・・・。沖ではジャックナイフするロングフィンが見える。頑張ってるな〜。何か捕れたかな〜。ここは休んで後半に賭けよう。数十分後、少し回復したので勝負へ。
アコウを探すため岩の割れ目や穴を見て回る。岩の溝にへばりつくような魚を発見!!暗くてハッキリとは見えないがハタの様なシルエット。サイズは40強。ノルマ達成なるか、慎重に近づくと、こちらに気付いたらしくユックリと移動。こちらもユックリと追いかける。魚が曲がったであろう溝を覗き込む、中は暗い。目の前に魚には見えるのだが岩かどうかハッキリ分からない影を発見。岩かも知れないので発射出来ない。ユックリとヤスを近づけ、動いたなら発射しようと待つが一向に動かない。痺れを切らしてヤス先でつついて見ると、やはり魚だった!!身をひるがえして溝の奥へ。アコウだった〜、アウッ( ̄△ ̄;)
しばらく周辺を探したが見つけられず・・・。仕方がない、次を探そう。

溝と穴を探しながら進んでいると、トップが5m、ボトム10mくらいの浅い落ち込みがあった。「寄せてみようかな。」とトップから覗き込んでみると、、、

何やらチヌのようなシルエットを発見(・∀・)!
でもこの辺でチヌ捕っても仕方がないし、、、

遠目に見たので最初はサイズがよく分からなかったが、岩に張り付いてから落ち着いてみてみると、、、

え〜、80cmはありそうな、、、

( ̄▽ ̄;) ヌオー!!真鯛やんけーー!!!!

一旦浮上して体勢を立て直すか、それとも寄せるか、一気に行くか。
どうする?
シンキングターイム!!
一旦浮上 − 浮上している間に逃げられ、毒舌ファイター達に「そんなチャンスに浮上したんですか(笑)」と毒吹かれる。
寄せる  − 結局、寄せきれずに毒舌ファイター達から「早漏ですね(笑)」と罵られ毒吹かれる。
一気にイク − 今の俺にはこれしかないかな。初めて捕った真鯛も真上からだったし。


こちらに気付いている様子はない。しかし、止まることなく泳いでいる。
そして、運の良い事に丁度俺の真下を通過しようとしていた!!

ユックリと岩から離れ、真鯛に向かって潜行。こちらに気付いたのか真鯛は回避行動をとる!!真鯛は俺の真下から距離を取ろうとする。俺は真鯛の方向へ向きを変え、さらに潜行。そして真鯛と同じ水深に来たときには射程ギリギリのところまで寄っていた!!

ワンダッシュしてからヤスを発射!! おりゃ〜!!

ズドン!!

命中ーー!!貫通した手応えがあった。刺さってしまえばこっちのものだ、と思った瞬間!!
真鯛は猛ダッシュ!!「ギンギンッ!!」とチョッキのラインが引っ張られる。ヤスのゴムでテンションを逃がそうとするが凄い勢いで走りまわる。浮上せずに一気に行ったので息がもう持たない。浮上しようと全力フィンキックをするが全然浮上出来ない!!

マズイ。このままだとイッテまう。無理やり抱えて上がろうと、引っ張られながらもヤスを掴み真鯛を手繰り寄せようとした時!!

ガッガッガッ!!ブチッ!!!

押し棒にくくりつけているチョッキのラインが切れた( ̄□ ̄;)ガーン

チョッキの仕掛けごと体にぶら下げたまま真鯛は猛ダッシュ。
とりあえず浮上。今回、新品にしたばかりの30号のラインだぞ。なんてパワーだ。
敗北感がよぎる中、まだ勝負は終わっていなかった。逃げていく真鯛が視界から消えそうなギリギリのところ、失速するのが見えた!!
まだ何とかなる!真鯛が逃げた方向へ全力ダッシュ。致命傷を与えられたのか、明らかにチョッキは貫通していた。無傷ではないはず。
いない。何処に行った?そして武器は仕掛けのない押し棒だけのヤス。見つけても勝負になるのか?
数分間、色々なことを考えながら真鯛を探した。そして居たーー!!
真鯛はこちらに気付くが猛ダッシュは出来ず、ヨロヨロと逃げようとする。こちらは押し棒だけのヤス、また暴れられたらどうにもならない。キルショットしかない。真上から接近、逃げる真鯛の射程に無理やり入り脳天目掛けてヤスを発射!!

ガツッ!!脳天に押し棒が突き刺さり、真鯛は「ビクッ」と硬直。

恐らくキルショットだろう。しかし、確実に押さえつけ押し棒を持ってから浮上。真鯛を手にし改めてその大きさに驚く。エラを抜き、一安心。そしてチョッキのラインが切れているので後は魚突きにはならない。浜を目指してウイニングランだ!!

ここまでは気分は最高潮。二日酔いも吹っ飛んだ。しかし、、、

浜を目指して泳いでいるとシャア専用の赤いヤスが見えた。アイシさんだ。腰に下げている真鯛を見て驚くが、「ワシも同じサイズの真鯛をバラしたんよ。」と。アイシさんのヤスには一枚のウロコ。ん〜、何か雲行きが怪しいぞ〜。浜に上がってから真鯛の腹を見ると、え〜、穴空いてます。。。

( ̄□ ̄;) えっ?

( ̄□ ̄;) まさか??

( ̄□ ̄;) ガーーンッ!!

まさか俺は手負いの真鯛をやっつけたのか??えーーっ!!しかし、凄い暴れ方だったぞ!!しかし、そんな事を言っても「死んでる真鯛を拾ってきたでしょ(笑)」、「チョッキのラインは自分で切ったでしょ(笑)」と毒舌ファイター達は毒の連射を開始!!アウッ( ̄Д ̄;)

最後に捕った者勝ちだけど素直に喜べね〜。
シュウさんは自己記録となるイシダイ58cmをゲット!!俺の自己記録と同じだぞ。

ここでみんなで毒吹きながら久しぶりに昼飯を食べた。こんな事でもないと俺達は昼飯を食べないのか(笑)


(三本目)
恒例の三本目へ。捕る物も捕ったし開拓でもして次につなげましょう。時間は一時間。地形的には起伏に富んでいて良さそうなポイント。対象になるような魚は見なかったが、また潜ってもいいと思うような場所だった。次は沖に出てみたい。アイシさんは大きいとは言えないがクエを捕っていた。


今回買った大きめのクーラーボックスに魚が一杯。大きいクーラーを買うと大物が捕れるようになるというが、この調子で次の大物を狙いたいね〜。

まずは今年中に次のマダイを捕らないと「ごっつぁんショット」と言われ続けるんでね!!毎回マダイ狙いだぜ!!


獲物 マダイ 82cm ※自己記録
天気 晴れ
1m以下
視程 約8m
水温 24℃
最大水深 12.3m(-)
時間 8:00/17:00
場所 1 み〜ちんがデカアコウ捕ったところ
2 その横の新ポイント
3 線路渡った場所にある良さそうな浜
8/12
シュウさん
はしけん

お盆の魚を捕ろうということでシュウさんと早朝アタック。お盆には殺生はいけないので今日中に確保しておきたいね!!
シュウさんはフィンずれが治っていないらしく、片足ロングカーボンフィン、反対の足には先割れフィンという時代の先を行くようなスタイルでスタート。カーボンと先割れとの調和が素晴らしかった、、、わけないか(笑)途中で履き替えに戻ってました。

潮の流れを逆らってポイント到着。とりあえず寄せてみる。小魚は群れているのだが、イシダイは現れそうにない。ここでイシダイが居ないとなれば砂地で底物を狙うしかない。
砂地に移動。

今日こそやっつけてやるよ!!マゴチ君(キランッ!!)
しかし、海底にはマゴチの跡と思われる窪みはなく殺風景に光景。水温が高いとマゴチまで居なくなるのか?

しかし、一匹発見(・∀・)!

砂には潜っていない奴だった。狙いを定めながら近づき、マゴチダッシュをかまされる前に発射!!発射と同時にマゴチダッシュ。ヤスはマゴチにかすることなく海底にズドン。

またやってしまった〜( ̄Д ̄;) ガーン

それから砂地を探し続けるが一匹も発見出来ず・・・。

また捕れんかった・・・( ̄◇ ̄;) ハゥー

結局この日はボウズで終了。もう少し水温が下がるのを待つとしましょう。この後、flatoutのBBQに合流。船でマダイポイントに連れて行ってもらおうと思っていたが、ライジャケがなくなるアクシデントもあり断念。今年中にもう一匹マダイを捕らないとね!!

獲物 なし
天気 晴れ
1m以下
視程 2〜5m
水温 27℃
最大水深 9.8m(27.0℃)
時間 5:50/8:00
場所 カレイのスポ
8/26
シュウさん
はしけん

今日はシュウさんと早朝突行。そして今日の狙いはアコウです。前回、マダイを捕った時は新品の3.4mのST4でしたが、今回また新たに3.0mの穴突き用のヤスを作りました。さて初の獲物は何になるでしょうか。



(一本目)
良い感じで夜が明けだし、丁度良い明るさになった頃にポイント到着。前日、アイシさんも近くで潜ったらしく、そしてクエとアコウを捕ったとのこと。水温は29℃と高かったということなので、フロートにジュースを下げて海へ。
高い水温のせいか、イシダイはサンバソウサイズしか見なかったと聞いていたが、本当にサンバソウしか居ない。たまに45cmくらいの奴を見るが寄りが悪い。まず海底の割れ目、そして岩の隆起の起点になるような場所は見てアコウを探す。俺は今まで一匹しかアコウを捕ったことがないので攻略法はまだ分かっていない。今日こそはきっかけを掴みたいものだ。

海底を這うように進んでいると、視界ギリギリのところだったが前方に何かが居るのが見えた!!黒く丸い物体、、、大きさはサッカーボールくらいか。ユックリと接近するとヒレが動きホバーリングしているようだ!!この時、巨大なハリセンボンの様に見えた。

「な、何っ???」(◎_◎;)???

さらに接近。するとその魚であろう物体は向きを変えようと横を向いた。その時、初めてその物体の正体が分かった!!

「ク、クエッ!!」(°◇°;) ゲッ

水中で見るのは初めて。サイズは70オーバー。とにかく太くて丸っこい。

「どうする?」

寄せても来ないだろうからとりあえず接近。クエはユックリと反転して逃げていく。ワンダッシュするには距離が微妙に遠い。穴にでも入ってくれれば、、、しかし、クエは大きな溝を90度に曲がって入っていった。
とりあえず浮上。すぐに溝に向かって潜行。しかし、クエの姿はない。近くの穴に逃げ込んでいるかも知れないと穴を覗きまくるが発見出来ない。クエとのファーストコンタクト、逃がしてしまった・・・。どう攻略すればいいんだ?

デカイシダイは居ないがクエは居る。と言うことは同じハタ類のアコウもいるはず。ひたすら探す。どんな地形にいるんだ?一匹目を捕った時には岩の上に普通に居た。そんな感じで居るのか?とにかくキョロキョロしながら海底を進む。ここは起伏があるにはあるが極端に切り立った岩はないと思っていた。しかし、前方に海底からほぼ水面まで切り立った岩を発見。そして底をみると良さそうな地形のようだ。この地形で居なかったら何処にもいないぞ、というくらい横穴も空いていてよさそうな感じ。まず興奮を抑え水中ウ○コ。実はずっと我慢してました(笑)全てを解き放ち辺りを見回すと、スズメダイが強烈に群れていた。寄せてしまったらしい。魚影も濃くなり全ての準備が整ったところで潜行開始。

すると穴の出口に黄色く見える魚を発見!! (・∀・)!

アコウでしょう!!サイズは小さいが一匹捕っておこう。ヤスを向け睨めっこ。横を向き、穴へ逃げ込もうとするところに発射。二匹目のアコウとなりました。

シュウさんと合流し浜へ向かう。途中、オカズ用にサンバソウを一匹突いた。シュウさんはサンバソウ数匹とスズキを二匹。帰りがけに泳いでいるヒラメを捕っていた。ヒラメは美味そうだな〜。




(二本目)
場所を変え開拓することにした。人が入っていない場所を狙って探してみるが、釣り人が居たりとなかなか入れるポイントが見つからない。そして一箇所、草が生い茂り車一台置けるポイントを見付けた。意を決してフードを被り草をかき分け獣道を進む。クモの巣に何度も引っかかりながらも先に進むと少し開けた場所に出た。見下ろすとそこは切り立った崖。かなりデインジャラス!!帰りに上がる事を考えると嫌になりそうだったが、ここまで来たのだから行ってみよう。ユックリと崖を下る。何とか岸まで下りる事が出来たが帰りは違う道を探した方が良さそうだ。

さて苦労して来たのだから良い魚を捕って帰らないといけない、海へ。透明度良し、海底の形状もよし。季節が良ければ回遊魚が回って来そうな地形だ。サンバソウも群れていた。岩につかまって寄せてみると、サンバソウが視界の中に50匹は居た。これがイシダイサイズなら・・・。秋に期待か。
ここの地形はとにかくダイナミック。岩のサイズが非常に大きい。大物の期待が高まる。最初の岬を回ったところ、水深13mくらいのところにゴロタ岩のエリアがあった。

底に向かって潜行している時に大きな影を発見!! (・∀・)!

太い、クエだ!!サイズ70くらい。岩の間を縫う様にして進んでいる。クエが進む先を見ると岩の通路の出口がある。間違いなくあそこから出てくる。俺はその出口に向かって大急ぎで泳ぐが、わずかに遅かった。俺が到着する前にクエは出口を出て、そしてこちらに気付いているのかいないのか、次の岩の間に向けて背を向けて泳いでいった。
ワンダッシュしても届きそうになかったので去っていくクエを見送るしかなかった。何度か周辺を捜索するが見つからない。逃がしたか・・・。範囲を広げて捜索していると急激に落ち込んだ場所に出た。
サンバソウが群れ、下の方からこちらを見上げる魚が見えた。潜行してみると、その魚の正体はアコウだった。サイズ40ちょい。岩にへばり付いて睨めっこ。横向いた時に発射。本日二匹目のアコウです。

そしてさらに下を見ると同じように黄色い魚が見えた。海底付近、こちらを見上げている。そして、その横には同じようにこちらを見上げる魚、クエだ!! (・∀・)!
サイズは50弱だが、初物だから捕って帰らないといけないでしょう。一旦浮上しアコウをスカリに通す。そして潜行。海底付近まで行った時にクエは横にあった穴に逃げ込もうとした!!その穴目掛けてヤスを発射。
命中、そしてクエは穴のなかで必死の抵抗をみせる。しかし、サイズがサイズだけに人の力には到底適わない。チョッキのラインを引っ張って無理やり引きづり出した。

サイズは小さいですが初クエゲットです。

クエを捕った穴の周辺にはまだ一匹のアコウが居た。アコウを捕るために再び潜行。しかし、こちらが近づくと穴の中へ。穴の中は入り組んでいてアコウの姿は見えない。浮上し再び潜行。穴の外にはアコウ。しかし、近づくとまた穴の中へ。何度か繰り返したが、得意なシチュエーションに持っていけない。痺れを切らし強引に発射。スカ!!岩を撃ってしまい押し防の先が90度に曲がった。そして横を見るともう一匹アコウを発見。ここはアコウの巣なのか?押し棒を直せないので今回はこれくらいにしておいてやろう。

先に進んでみたが、上がれそうな道がないのでエントリーポイントへ戻ることにした。ポイントへ戻るとシュウさんが待っていた。さてこれからが大変だ。この崖を上らないといけない。気温は30度を超え、ウエットの中は汗まみれ。さすがにヘロヘロになった。次はいいエントリーポイントを見付けなければ。



帰って風呂に入っていて気が付いたのだが、全身汗疹になっていた。ウエットを着てのハードな運動は体に悪いね〜。
アコウはまだ確実に捕れる訳じゃない。でも、次も見付けられそうな気がする。何となく。クエはどうやって攻略しようかな〜。まあ、今回捕ったクエ食いながら考えるとしよう。



獲物 クエ 48cm ※初突果
アコウ 44cm ※自己記録  30cm
サンバソウ
天気 晴れ
1m以下
視程 約10m
水温 29℃
最大水深 14.9m(30.4℃)
時間 7:00/14:30
場所 1 マダイ捕ったところ
2 かなり危険な崖を下るP

前へ     潜り日記トップ     次へ