潜り日記(2007年5月)


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日付 日       記
5/4
アイシさん
シュウさん
み〜ちん
毒魚さん
エソマスターさん
まんたさん
ASAさん
はしけん

 五月に入り、そろそろシーズン開幕を予定していた。しかし、思ったより水温の上がり方が遅く、魚影が薄いと耳鼻科医さんから情報を貰った。イシダイは居るにはいるらしいが、決して濃い魚影とは言えないらしい。そこで考えた。せっかくのGW、人数も集まっている。魚影が濃い太平洋へ行ってみようぜ!!
 
 当初は前日の夜に出発して泊まる予定でいたが、朝四時集合の日帰り強行突行に変更となった。高速を飛ばし、思ったより早く九時には現地到着。高知大の皆さんとは10時に待ち合わせしていたので、今回初使用となるフロートを試しておこうと海へ。

(一本目)
 予定よりも約一時間早く到着。ボーとしているのももったいないので、今回初使用のフロートを試して見ることにした。アイシさんに三人分のフロートの製作をお願いしていた。さすがはアイシさん、かなりカッコいいフロートが出来ていました。ただ、み〜ちんから送って貰った写真しか参考にする物が無かったため、フロートが一つ大きいサイズでした(笑)しかし、使用しているラインはエアーのホースであったりして、フロートを半分に切って大きさを調整すれば良い物になりそうです。アイシさん、忙しい中、アリガトウございました。

 取り合えずラインを全部伸ばし約20m弱で使用した。潜っていく際に少し抵抗を感じるが、大した違和感はない。流れもない場所だったので泳いでいても抵抗は感じない。
何度か使えば慣れるかな。
 海の中はというと瀬戸内よりは見えるが濁りあり。視程6mってところかな。魚は岩陰に多数。ただ、見た事もない魚ばかり。タカノハくらいなら分かるけど、あとは知らない魚ばかり。はっきり言ってどれを突いたらいいのか分からない。
 時間も少しだけだったのでフロートの様子みてすぐに上がりました。そして高知大の四人が登場。毒魚さんとは以前、山口キャンプの時にお会いしていましたが、他の三人はお初です。エソ君はクールだね!ネットで活躍は知っているので、そのスキルを見ることが出来るのは楽しみだね。まんた君とASA君も回遊魚を捕りまくるらしい。今日は楽しみだぞ!ただ、N8君との関連付けられるのを嫌がっていたような・・・。


(二本目)
 メインポイントへ移動。準備をしているとjimmyさん登場。世の中狭いですね〜(笑)
慣れないフロートを持って海へ。丁度、潜り終わった水中銃の人が上がって来た。フロートにはカンパチが下がっていた。期待が膨らむ。沖へ少しづつ出てみると水深はそんなに変わらず約10m。起伏に富んだ訳ではなく、とにかく広いって感じ。海底には魚が居るには居るのだが、見たこともない魚ばかりでどれを突いたらいいのは分からない。途中、小さいイシガキを見付けてホッとしたが、ここはやはりスルーしとかんと!何度か潜行してみるが回遊魚には出会わず。そして左に見えていた岩が近づいているような?潮の流れが速いので流されていたようです。流れに逆らってもあまり進まないので、いっその事、岩の周りを潜ってみることにした。岩の周りはやや魚影が濃く、回遊魚が回ってきそうな雰囲気。しかし、流れが速く流されないように必死に泳ぐだけ。かなりの時間、ここで粘っていたが体力を消耗するだけで魚突きにならない。ヘロヘロになって陸へ。
 広島勢は全員坊主。高知大の皆さんは、普段から太平洋で鍛えられたスキルを見せてくれました。エソ君、ASA君は普通にカンパチ捕ってきましたね〜。まんた君はブリに打ち込むもヤスごと持って逃げられたと。何というバトルをしてるんだ〜。毒魚さんについては「何、その魚?」という長い奴捕ってきてました。一番のインパクトだったかな。これでは終われないので当然三本目へ。


(三本目)
 流れが右から左へ流れているので、思い切り右の浜から入ってドリフトダイブをしようと思った。みんなも同じ事を考えているのか近くにフロートが見える。あとは群れに遭遇するのを待つだけ、大部分を運が占める。しかし、二時間粘るも遭遇せず。近くに居たみ〜ちんも見なかったらしい。
 陸に上がってみると、アイシさんがカンパチを二匹捕っていた。エソ君達も数匹追加していた。遭遇する確立の高い場所に潜っているのか?これもスキルなのだろうか?太平洋まで来てボウズで帰るなんて。強烈に悔しかった。誰か「四本目行く。」って言い出さないかな。頼む、言ってくれ〜!!すると、俺と同じ様に熱くなっている奴が一人。「もう一本行きますよね?」み〜ちんだった!!行く行く!!「仕方ないな〜。」と言いながらも相当目が血走っていたと思う。


(四本目)
 たぶん呆れていた(笑)高知大の皆様を待たせて広島軍団は海へ。普段、瀬戸内しか知らないから外海に来ると帰りたくなくなってしまう。先ほど潜っていた場所よりも更に右側へ。ここに賭けてみる。何度も潜行浮上を繰り返して回遊魚が来るのを待つ。たまに40cmくらいのイシダイが寄ってくるが、微妙に射程に入らない。なかなかこちららのイシダイは難しい。さらに潜行を繰り返していると、岩の向こうからV字の尻尾を振りながら近づいてくる魚を発見!!50弱のカンパチだった。初めてのカンパチ、どう攻略するか?寄ってくるが、どのタイミングで撃つか、ヤスを向けて待つ。するとヤス先よりも近くまで寄ってきた!!

「あのね〜、寄り過ぎなのよ〜(涙)」

 反転するところにヤスを打ち込んでやろうと思い、照準を合わせようとヤスを動かした。だが、これが焦ってしまったのか挙動が大きくカンパチは「ビクッ!!」と驚いて猛スピードで逃げていった。あうっ。
 しかし、カンパチは居る。間違いなく俺の所にもやって来る。絶対に捕ろう、そう心に言い聞かせ、潜行を繰り返す。だが、時間だけが空しく過ぎ時間切れを迎えた。
 仕方がなく陸へ向かうが、諦め切れず潜りながら浜を目指す。だが、こんな広島突き人を高知の海は見捨てなかった。海底付近を泳いでいる時、横に気配を感じた。カンパチ!!
同じ方向に泳いでいる。しかも良く見ると群れだ!!10匹くらいの群れを成している。全部同じくらいのサイズ、目移りしそうになるが、確実に一匹に狙いをつけて発射!!チョッキが効き、走り回るがエラを掴んでから浮上。すぐに脳天をナイフで刺してスカリへ。すぐに次の準備をしているとカンパチの群れは水面まで浮いてきた!!スカリを腰に巻きつけることなく、チョッキをはめたらすぐに潜行。群れの数は増えて目の前はカンパチだらけ。狙いをつけて次の一匹を突く。急いで取り込んで次を捕ろうとカンパチを抱えることなく急いで浮上。これがいけなかったのか身切れ。貫通していたが、やはり身が柔らかい。チョッキを被せ次へ。群れは次第に深場へと消えていく。しかし、底付近まで潜ると群れはまだ居た。一匹突いて、確実に抱えて上がる。急いでスカリに通し、すぐに潜行。しかし、先ほどまであれだけ居たカンパチは一匹も居なくなっていた。おそらく三分もないだろうと思われるこの時間はかなり熱かった。エソ君が言っていた「群れに遭遇すれば三匹は捕れる。」というのはこういう事だったんだ。
 陸へ帰るとみんなは既に着替えを済ませて待っていた。み〜ちんも一匹60オーバーの本カンを捕っていて満足そうだ。俺のカンパチはヒレナガカンパチ、サイズは52cm。決して大きいとは言えないが満足度は高い。アイシ&み〜ちんから「小アジですか(笑)」と毒吹かれた。今に見てろよ!!(負け惜しみ)
エソ君 : 「お土産捕ってこい。」


 「また来る。」と心に誓い太平洋を後にする。帰りに高知大の皆さんとトンカツを食べて帰った。潜ってばかりでまともに話も出来なかったよね。ここで色々と情報交換をした。「今からまた西へ潜りに行くんです。」という彼等を見て、仕事に追われる毎日を送っている俺達からするととても羨ましく思えた。今度来るときはノンビリと海でも見ながら酒飲んで語りあいたい。

 西へ東へと私達の予定に合わせてくれた高知大の皆様ありがとうございました!!「広島の海へ是非!」とはあまりお勧め出来る海ではないので言いづらいですので、また来させて頂きます。


ヤガラが長い。

獲物 ヒレナガカンパチ x 2 (52cm、51cm)
天気 曇り
1m
視程 約6m
水温 22℃
最大水深 9.9m(22.7℃)
時間 9:00/17:00
場所 太平洋某所
5/13
NORIさん
シュウさん
職場の二人 高○さん
はしけん

 アイシさんからメールが入った。「イシダイ捕れたよ〜。」やっとイシダイが戻って来た。冬の間、チヌとスズキしか捕れなかったからかなり嬉しいニュースだ。今年初のイシダイを狙い小さい船に六人乗り込んでflatout号で出航。


(一本目)
 風が強いとの予想だったので風裏を選んで目的地へと向かう。船頭を買って出てくれたのは高○さん。今日は船の面倒は見てくれるらしいので潜りに集中出来そうだ。しかし、ノルマはイシダイを五匹。結構厳しい。シュウさんが協力してくれるというが、シュウさんは前日もアイシさんと潜っているため疲労度高し。自分で何とかするしかない!!

 ポイントに到着。波と風は思ったより穏やか。道具も代わり代わり使わなければならないため、三人ずつローテーションで潜ることにした。この時期、チヌはのっこみに突入し50オーバーが乱舞する。このポイントならばその気になれば何匹でも突けるだろう。まずは職場の二人とシュウさんがポイントへ。残りの三人は船の上から動向を伺う。職場の二人はチヌの多さに驚いていた。チョッキ銛を貸してあげたので数匹突くことが出来た。シュウさんは今日はイシダイを見なかったらしい。
 イシダイへの期待が高まる中、俺とNORIさんがポイントへ。ファーストダイブ、チヌの向こうにイシダイを発見。ギリギリまで寄せて横を向いた時に発射。サイズは小さいがまずは一匹。すぐに船に上がってローテーション。二度目のアタックでは数回イシダイを見たが寄せきらず。一匹追加しただけで終了。


(二本目)
 しばらく船を走らせポイントを変更。遠くからは見えなかったが釣り人が数人いるようなので、空いている場所で潜ることにした。自分と高○さんは船で昼飯食べながらみんなの帰りを待っていた。
 シュウさんが一匹イシダイを突いて帰ってきた。二日連続でイシダイ自己記録。イシダイは何匹かは居るみたいだが寄せきらないらしい。

 NORIさんはこの日で一番インパクトある魚?を突いてきていた。

どう見てもウマヅラなのだが・・・。マンボウか?このウマヅラは。しかも目が飛び出している。腹の中はほとんどが肝!!

 みんなが帰って来たので、交代で海へ。しかし、四人が潜ったあと、魚は散っているらしくチヌが寄ってくるのみ。
 その時、一人の釣り人が呼んでいる。答えてみると「携帯拾ってくださ〜い!!」と叫んでいる。落ちた場所を指で指すので、他の釣り人の許可を得て通過し、その場所を覗いてみた。細い穴の奥の方にかすかに携帯が見える。タモですくえるかもと借りてみたがタモが大きすぎて入らない。仕方がなく体を無理やり垂直に突っ込んで手を伸ばす。何とか携帯には手が届いたが、体が抜けなくなってしまった。「死ぬ〜!!」ともがくと何とか抜けた。焦ったのが悟られないように釣り人に携帯を渡し、船へと帰ろうとした。ふと足を見るとナイフがない。携帯取っている時に落としたかもとまた釣り人の足元へ。ん〜、なんかカッコ悪い。運良くナイフを発見し、船に戻ろうとしたが、船の上ではまだ昼飯を食べていたので、しばらく潜ることにした。
 この時、釣り人が前を通してくれたお陰で、まだ潜ってない場所に居た。イシダイが散っていないかもしれない。とりあえず寄せてみた。チヌの群れが現れ、少し遅れてからイシダイが現れるはず。深い方を向いて待っていたのだが、チヌしか現れない。広範囲に首を振って周りを確認してみる。すると浅場からイシダイがやって来た。サイズは明らかに50オーバー。子分を二匹従えている。向いている方向が違うので、驚かせないようにヤスの向きを変えようとユックリと動いたが、これが失敗。ヤスのオシリが岩に当たって「ゴリッ。」と音がした。この音に驚いてイシダイは逃げていく。子分達も逃げて行ったが、そのまま待っていると子分達だけ帰ってきた。同じような大きさだったので、ヤスの前に来た奴に向け発射。これが40cm。親分は相当大きかったんだな〜。残念。
 その後、何度か空潜りしてみたがイシダイは現れない。船にて次のポイントへ移動。


(三本目)
 潮当たりの良さそうな場所で再びイシダイを探すことにした。俺はすでに三匹捕っていたので船の上でだべっていた。ここではイシダイは目撃せず。


(四本目)
 最後に湾内で一潜り。前回、真鯛を目撃した場所。かなり期待して入ったが、濁りが酷過ぎて何も見えず。あまりにも確率が悪いのですぐに終了。



 結局イシダイは三匹しか捕れなかった。シュウさんが一匹提供してくれたが、全員には行き渡らず。お土産が確実に捕れるようにならないと一人前とは言えませんね。
次はイシダイの群れに出会いたいです。


獲物 イシダイ x 3(最大40cm)
天気 曇り
1m以下
視程 2〜5m
水温 17℃
最大水深 14.1m(22.1℃)
時間 9:00/16:00
25.5(中潮)
満 6:38 干 13:01 満 19:12
場所 1 I-KK
2 I-SI
3 隊長が熱くなった場所
4 ウェイクのホーム
5/27
シュウさん
み〜ちん
たぐさん
ガッツ君
はしけん

 この日は予報を見ると波が高い。行くだけ行ってみるかとも考えていたのだが、み〜ちんが夕方に予定が入ったらしく遠征という選択肢はなくなった。
 それでは仕方がない。船出してイシダイ狙いに行くしかない。高○さんに船を使う旨を言うと「お土産よろしく。」と言われた。今回は鵜飼の鵜でございます(笑)
以前、一緒に潜ったことのあるタグさんとその後輩のガッツ君も加わり五人での突行となりました。

 早めに帰るという予定で朝六時集合。船に燃料を積み込み足早に出港。目的地までは約一時間。波はないがウェイク用のウェイトとして使う水を捨てたため、船首が浮き、かなりたたいた。この日は黄砂のため、目的地が視認し難かった。ウェイク用だからGPS付いてないのよね〜。なんだかんだで目的地に到着。

(一本目)
 錨を下ろし、二手に別れて潜り開始。何せ大人数、先頭を行った者勝ちなところがあるよね。「一人のノルマは二匹よ。」と言って海中へ。この日は改良したフロートを使ってみた。
 前回の半分の大きさにしたので抵抗も少なくなった。この辺ではではあまり必要ないかもしれないが慣れとかないとね!!まず浅い場所でイシダイを寄せてみると五匹くらいの群れが登場。全部同じくらいのサイズだっので手前にいる奴を確保。フロートに吊るす。二匹目を探しに先へと進むが、ここでフロートが付いて来てないことに気が付いた。ラインをヤスに止めるのを忘れたらしい。慌てて探すと遠くの方に黄色いフロートが浮いているのが見えた。イシダイもラインに付いたままで一安心!!
 次を探すがなかなかイシダイは現れない。帰りに一匹くらい捕れるだろうと帰路につく。イシダイがよく入る穴を知っていたので、そこを覗く。イシダイが数匹居る。突いて穴から引きづり出す。この穴では三匹、合計で四匹のイシダイを確保した。
 タグさんも俺と同じ方向へ泳いでいたが、同じ穴付近で50オーバーのイシダイを捕っていた。あまり大量の群れに遭遇することがないようなのでポイントを移動。

(二本目)
 とりあえず、四匹捕っているのでここでは潜らないことにした。タグさんも前日の疲れか(タグさんは前日、日本海でイシダイの60オーバーを捕っていた!!)ここでは潜らず。二人でイシダイの処理をしながら色々なことを話した。今後の事、海の事。彼は純粋で熱い男だね!!
 しばらくするとシュウさんとみ〜ちんが帰ってきた。イシダイの50弱を捕っていた。これを見て、俺とタグさんも海へ。
 俺はみんなが行った反対の方向へ行ってみた。今日はオカズ捕りだからサイズはあまり気にならなかった。40あればいいかな(笑)何回か小規模の群れに遭遇し二匹を追加。短時間で船に戻った。

 もう少し潜っても良かったのだが白波が見え出したので帰路につくことにした。まだ大丈夫な海況だったが安全策を取った方がいい。一時半には入港。たまにはこんな時間に帰ってくるのもありだろう。
 クーラーの中には全部で14匹のイシダイ。船からクーラーを降ろすのが大変だった。大漁!!

 今日はサイズはそうでもないが6匹のイシダイ。まあ、オッケーでしょう!!



獲物 イシダイ x 6
天気 晴れ
1m以下
視程 5〜7m
水温 20℃
最大水深 9.1m(20.0℃)
時間 8:00/12:00
10.3(若潮)
満 6:26 干 12:56 満 19:17
場所 夢の島

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