その他

1.陰部掻痒症

陰部掻痒は一種の症状であり、その特徴は外陰部または膣内の極度の痒みであり、ある時は肛門の周囲にまで及ぶことがある。
全身性と局部性のものがあるが、臨床上一般に多見されるものとしては、トリコモナス性、真菌性、老人性などがある。

現代医学では、局部性と全身性の二種類に分けている。

漢方では、湿熱下注と肝腎陰虚に分けて考える。

2.更年期症候群

婦女が50歳前後になると、卵巣機能が衰えて月経は止まってしまう。《内経》に「七七任脈虚し、太衝脈衰少し、天癸竭す・・・」(49歳前後になると衝任二脈が衰え月経は閉止する)とある。
絶経前後にあっては月経の異常が起こり、たとえば経期は不規則になり、また出血量などの変化が見られる。同時に種々の内分泌異常の症状、たとえば潮熱、汗出、動悸、頭暈、不眠、疲乏、浮腫、易怒、煩躁、口干咽燥、食欲不振、手足心熱、腰酸背痛、精神疲労、情緒不安定、耳鳴、健忘、皮膚の異常感覚、高血圧などの症状を伴う。
このような症状は数ヶ月、長いときには1〜3年にも及び、婦女の身体や精神に多大の影響を及ぼす。
多くの場合は、その時期が過ぎると自然に緩解するものだが、一部の人は症状がひどく、生活や仕事に差し支えるようになり治療が必要となる。

漢方では、腎気が衰え、衝任二脈が虚損し、精血が不足し、臓腑機能の失調、つまり身体の陰陽の平衡が失調して起こると考えられている。
臨床上は心、肝、腎、脾の諸臓虚損の症候であるが、その根本となるものは腎虚である。腎虚の中でも腎陰虚、腎陽虚、腎陰陽両虚の症に分かれている。


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