寒熱

1.悪風<オフウ>と悪寒<オカン>

悪風寒とは寒けを覚えることで、外感にも内傷にもある。歴代の文献では「悪寒」、「悪風」、「畏寒」ともいっている。悪寒と悪風は厳密には異なり、悪寒とは部屋の中でも、甚だしい場合は火にあたっても、寒冷を覚える。悪風とは風を受けると寒さを覚える。
一般に臨床上は、悪寒ではみな悪風があり、悪風では多くは悪寒を伴っているので、悪風は悪寒の程度の軽いものと考えてよい。日常、二つを一緒に「悪寒」と総称している。
寒熱を問診で疾病の寒熱虚実を推測する。

全身発熱悪寒がし、時間が決まっていない外感
午前中発熱がひどい気虚
午後または夜間に発熱がひどい
手足がほてる
陰虚血損
夕方潮熱、顔色赤く、胸腹熱い感じ陽明裏熱
寒熱往来
熱多く寒少ない
寒多く熱少ない
邪が半表半裏にある
陽盛
陰盛
長期間の微熱陰虚
悪寒、厚着すると悪寒が軽減する内傷
悪寒、厚着しても悪寒が軽減しない外感
手足が冷える脾陽不足
胸腹が熱い裏熱
胸腹が冷える裏寒

2.潮熱

発熱が毎日1回決まった時間に、潮のように出ること。一般に午後に現れることが多い。潮熱の病因には、大体次の三つが考えられる。虚実の区別がある。

陰虚潮熱 体内の陰液不足によって、午後または夜間発熱し、盗汗を伴う。 虚証
湿熱潮熱 陽気が湿邪の抑制を受けて起こり、午後発生する。 実証
午後3時〜午後5時頃の潮熱 熱邪が下の腸に結して(大便不通)午後発熱する。 陽明実証


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