気・血・津液・精

1.気

2.血

3.津液

4.精

5.気と血の関係

6.気と津液の関係

気は無形で陽に属し、津液は有形で陰に属している。両者はその性質、形態、機能は基本的に異なっているが、その反面密接な関係があり、その生成、輸布の面で、共同して作業を行っている。

7.血と津液の関係

津液は血液組成の一部分である。津液中の一部分が血管内に入って、変化して血液を作っている。津液の多少は血液の量の多少と相互に影響し合っている。たとえば大出血の時、口渇、皮膚乾燥、尿少などの津液不足の症候が現われる。津液が傷耗されると血液の生成不足を起こす。つまり津液が枯れて血燥が生じる。

8.気、血、津液、精の関係の概括

気、血、津液、精のそれぞれの関係は前述した通りであるが、これらの一体的な関係をわかり易くするため、一つの比喩で説明することにする。
人が成長し生活していく姿を蒸気機関車の前進にたとえる。

蒸気機関車
種火<タネビ>精(先天の精)
石炭
水・車軸の潤滑油津液
蒸気

蒸気機関車は、圧力の高い蒸気の力をピストン運動に変えることによって、強力な推進力を生み出している。その原動力は蒸気である。
先ず、種火に火をつけて(先天の精、人の誕生)少しづつ石炭を投げ込み火力を強くし、一杯に満たした釜の水を次第に温め、休みなく石炭を補給して、最後は熱湯になったものから、爆発的に蒸気に転化させてエネルギーを発生させ、蒸気機関車の推力を生み出すのである。この間、石炭と水は絶えず補給しなければならない。石炭をよく燃焼させるためには必ず通気をよくしなければならず、それと同じく血が気に変化する過程においても気の協力が必要である。
また津液の粘度の高い部分は車軸の潤滑油として、機関車の前進を助ける。このように、蒸気、石炭、水、種火(気、血、津液、精)が一体となって蒸気機関車の推進、つまり人体の成育維持に協調し関与している。この場合、気は先頭に立って血、津液を引っ張っている。いわゆる「気は血の帥となす」、「気行れば血行る」である。


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