前立腺癌 |
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1、診断の要となるPSA(前立腺特異抗原): 前立腺癌の早期発見に役立つ血液検査です。一般的な正常値は4以下ですが正常と判断された方の中にも前立腺癌がみつかる場合があります。逆に4より高い数字であっても必ずしも癌が見つかるわけではありません。50歳以上では年に1回は検査を受けることが望ましいとされています。 2、癌の顔つきを示すGleason(グリーソン)スコア: 前立腺癌の悪性度の判定は他の癌とやや異なります。癌の中の2箇所についてそれぞれ1から5までの数字を当てはめそれを足し算します(例:4+3=7)。PSAの数字、前立腺触診、レントゲン検査などと組み合わせて病気の状況を判断し、治療方法を決めます。 3、前立腺全摘と放射線治療: 癌が前立腺にとどまっている場合の治療は手術か放射線が選ばれます。治療結果には大きな差はありませんが、それぞれ一長一短があり、病気の状況、年齢などを考慮して最適な治療を選ぶことになります。前立腺全摘後は尿失禁、勃起機能の喪失が気になるところですが最近はかなり改善されています。 4、ホルモン療法: 前立腺癌は男性ホルモンを下げることにより、進行を抑えることができます。手術や放射線の補助、前立腺を越えて癌が広がっている場合の治療として用いられます。 ![]() |
Department of Urology, Saitama Cancer Center |