„The Phantom of the Opera“ 2005
Her Majesty's Theatre London
Phantom...Earl Carpenter
Christine...Rachel Barrell
Raoul........Oliver Thornton
注*このページの画像は個人的に内緒で作成・集めたものなので
二次使用したり、然る筋に訴えたりせずに、ひそっとお楽しみ下さい
映画はほぼ舞台の展開通りに作られているとはいえ
多少の演出の違いはあるので
映画を観て興味を持ったりイメージを求める人々が
世界中から観にやって来ると思われるロンドンの舞台は
映画の影響を受けているのかと思いきや
舞台装置や効果が少し変わったり、以前よりテンポが少し速くなったり
演技が少し情念的になっているようだけど
基本的にはオリジナルの演出を踏襲している
映画をきっかけに舞台を観にやってきた人達は
「映画と違う」と思うかもしれないけど、それは逆で
「映画が舞台と違う」のだ
特にクリスティーヌの性格やラウルの扱いは映画とはかなり違い
映画の方がかなり丁寧に描写されている
↓泣き崩れる映画版
こちらちょっと気が強そう→
闘う映画版↓
舞台では単にいいオトコってだけ?→
映画でのクリスティーヌが畏れていたのは
「ファントムを選んでしまうかもしれない自分自身」だと思うのだけど
揺れる乙女心〜
舞台のクリスティーヌは映画よりも意志がはっきりしていて
「自分の意思に反してファントムに操られていく事」を畏れ
ラストシーンも「迷いなく自分の愛している男を救うための勇気」を
示しているように見えるので
やっぱり気が強そう
その分ファントムには救いがないという印象
なんといっても舞台のファントムは 動きが優雅
夢と現の狭間の非現実的な空間の中で幻影のように存在し
鏡の中から囁きかけ導いていく
舞台装置の迫力では映画にはかなわないが
幻想的で想像力をかきたてる展開は舞台ならではのもので
映画とは違う生の迫力を感じさせてくれるのでは・・