潜り日記(2005年10月)
日付 | 日 記 | ||||||||||||||||||||||||||
10/22 |
一日空いたので、アイシさん、ninwaruさんと一緒にハマチ狩りに行く事になりました。 今日は大潮の後の中潮なので、濁りが酷く視程2mほど。いつもは流れがありハマチを良く目撃するのだが、流れもなく魚影は薄い。空手で痛めた足の甲が治っておらず、右足でまともにフィンキックが出来ない。濁りの中、水深12mまで軽いキックで潜ってみたが、イシダイは寄って来ない。こんなコンディションでも「12m潜れるんだな〜。」と感心してしまった。何とか10m潜れて喜んでいた時が懐かしく思えた。足の痛みが増してきたので、今日は無理をしないことにした。浅場でチャプチャプするために移動。サンバソウは見たが大きいサイズは見なかった。 しばらくしてアイシさんが戻ってきた。そしてガッツポーズ。腰にはブリ!キターー!! サイズは85cm。初回遊魚が85cm、正真正銘のブリサイズ。イシダイも58cmとビックサイズ。水深8m位の岩影で三匹のブリの群れに遭遇し、二匹目を打ち抜いたらしい。流石としか言いようがない。 アイシさんが本領を発揮しだしたぞ。ninwaruさんも「これには参った。」と暫定一位のブリトロフィーをアイシさんへ。イシダイトロフィーに続きブリトロフィーまで捕られたninwaruさん。これからが怖いぞ〜。 二本目は思ったほど魚影が濃くなく三人ともボウズ。メジナの大群とイシダイを見た。時期を変えれば良いポイントかもしれない。 三本目は流れが速く、濁りがなければある程度の魚には出会えたかもしれない。アイシさんがマダイを見たらしい。俺はとても流れある場所には行けず早めに撤収。誰も発射することはなかった。 結果的には俺はボウズだったが、アイシさんのブリを見れたのだから良しとしよう。まもなくハマチシーズンがやってくる。ニンワルさんとも合流し、これからが楽しみだ。
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10/9 |
まず今回の突行で、色々と危ない体験をしたので書いておこう。 実は二日前の空手の稽古で右足の甲を痛め、ビッコを引かなければいけない状態になっていた。無理しなけばいいのに、遠征すると意地になって潜ってしまう。このせいで、危険な体験をしてしまうことになろうとは。 予定していたポイントがエントリー出来ない程の高波だったため、波があってもエントリー出来るポイントへ移動した。前回、このポイントで波2mの中でもイシダイ50弱を捕っていたので、波が高くても獲物を捕れると思っていた。ポイントは大シケ。流れも速く、岩に当たった波がかなり高く上がり、表面は泡で真っ白だった。潜ってしまえば大丈夫だろうと思ったが、水深10m付近に行っても岩に叩きつけられそうな状態。そんな中でもヒラマサとイシダイを見たので「魚突きを出来る。」と思い込んでしまった。30分以上が過ぎ、さらに波が高くなった頃、非常にまずい状況に自分が置かれていることに気が付いた。「流されている。」全力でフィンを蹴るが一向に進まない。自分に向かってくる波は身震いするほど高くなってきた。何度か泡と一緒に水中に引き込まれる。エキジット出来る岸はないし、このまま潮の流れに乗っていっても助かる保障はない。最悪の状況が頭をよぎる。そして家族の顔を頭に浮かぶ。もうすぐ産まれてくる子供を見ることも出来ないのかと本当に思った。何度か進路を変えて挑戦するが位置は変わらず。体力にも限界がある。このままでは力尽きて流されてしまう。諦めた時点で終わり。足は痛いが構ってはいられない。離岸流とは流れ方が違うが、最後に一か八か沖に向かって泳ぐことにした。銛のゴムをウェイトベルトに巻き付け、腕も使って泳ぐ。沖に出ても流れは早いが、少しだけだが前に進めることに気付いた。「帰れる。」と、かすかな希望が見えてきた。ひたすら泳ぎ何とか湾内に入ることが出来た。緊張の糸が切れたのか、右足に痛みが込み上げてくる。岸壁を目前に右足でのキックは出来なくなった。 今回は運良く帰り着くことが出来たが次帰れる自信はない。仲間達にも心配をかけてしまった。口では偉そうな事を言っているが、実は海が怖いと思ったことはあまりなかった。初めて怖いと思った。本当に謙虚な気持ちで接しないと、今度は本当に帰れないかもしれない。 岸にたどり着きヘロヘロになっている時に一人の男性が近づいてきた。金髪、ロン毛にグラサン。腕は丸太のように太く、黒いTシャツにはドクロのマークが!こんな風貌の知り合いは一人しかいない。まっ、まさか!そしてその男性の第一声が「はしけんさんですか?」だった。間違いない、ninwaruさんだーー!! 海は何処かで繋がっているのだから、魚突きをやっていれば何時かは出会えるのだろう。偶然というのは素晴らしいよね。 ポイントを変えて、ベタ凪ぎの場所でninwaruさんと一緒に潜ることに。俺はヘロヘロだったので車で一眠りすることにした。30分を過ぎた頃、ハイエースのリアハッチが開いた。誰か帰って来たのかと思い見てみると、知らない男が一人。怪しいと思い、「何しょおるんな!」と言うと、その男は「○○岬はどう行けばいいんですかね?」と聞いてくる。わざわざ駐車場の端に停めてある俺のハイエースを開けて聞くことか。それに俺のハイエースはスモークが張ってあるから外から俺が寝ているなんて分かる訳がない。車上荒しだ!「何勝手に開けよおるんな!この野郎!」と言うと、「でも居っちゃったでしょ。」と言う。このノラリクラリとかわすところをみると常習犯のように感じた。実際に何も捕られていないので、その後は追及する事も出来ず。その男はハッチを閉めるとスルスルっと居なくなった。ここは釣り人も停める駐車場で、車上荒しには格好の場所であるのだろう。俺が乗っていなかったら、ドライバーでも使われてこじ開けられていたのかな。 私達、突き人の車は殆どの場合、人気のない場所で無人となる。今まで車上荒しに合わなかった方が不思議なくらいだ。セキュリティーを高めた方がいいだろう。 せっかくninwaruさんが居るのだから、軽く海に入ることにした。凪っているから片足キックでも大丈夫だろう。海に入ってみたが、魚影は薄々。サンバソウとメバルしかいない。こんな中、NORIベッチーは、久しぶりに来る海で新魚種をプスプス。五目にはならなかったが、堅実にオカズを確保。 ninwaruさんはヒラメを捕ってました。濁りがあってもこの人には関係ないのだろうか?見た目は怖そうだが話してみるととても話し易くて良い人ですよ。 俺とアイシさんはボウズ。み〜ちんは小さいがマハタを捕っていた。常連組は不発に終わった。 家に帰ってから改めて家族の大切さを実感しました。無茶はいかんな。
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