CW送信


COMポート(RS-232C)のDTR端子を使用してCWの送信を行う機能をサポートしています。
COMポートが無いノートPCの場合は市販のUSB-シリアル変換ケーブルを使えば本機能を使用できます。ケーブルにより新しいOSをサポートしていない場合がありますので、お使いのPCのOSがサポートされているか確認してください。
また、USBIF4CW,WinKeyerも対応しています。

1. 送信
ツールバーのボタンをクリックすると設定されたメッセージのCW送信を行います。
途中で止めたいときは手のマークのボタンを押してください。BEEP ON に設定されているとPCのスピーカーから CW 音を monitor できます。音は"CW_TONE.WAV"というファイルを再生します。sound機能が無いパソコンでは音を出すことはできません。
waveファイルの再生を途中で止めてCW音にしているため、あまりスムーズではありません。実使用時にはオフにして使用してください。
また、「CQ」と表示されているボタンを押すとCQを送信して、自動的に次に送信するメッセージを「UR」そして「DE」に変えてくれます。送信の内容はツールバーと同じです。CQを出しながら連続QSOに便利です。F3キーを押すと「CQ」に戻ります。
メニューの「CW」「キー入力でCW送信」を選択すると、windowが現れます。そのwindowを選択して、キーボードから入力すると、打ち込んだ文字をCW送信します。「画面クリア」のボタンを押すと画面がクリアされます。「送信中止」のボタンを押すと送信を停止します。「Enter keyで送信」のラジオボタンを選択していると、Enter keyを押したとき送信します。「Ctr」lと「k」キーを押すと、「キー入力でCW送信」画面とメイン画面のフォーカスを互いに移動します。
ツールバーのを押すとCWの送信速度を遅くすることができます。ボタンの表示が変わり、を押すと速度は元に戻ります。

「CW略語」のチェックを入れておき、メイン画面のCall欄に2文字以下の略語文字を入力して、CW送信することもできます。例えば、Call欄に「Q Enter」を入力すると、QSLとCW送信します。

2. 設定

(1)Speed変更
CWの速度指定です。バーを動かして速度を変更します。バーの横にある「遅」または「速」を押して速度を変更することもできます。
CTESTWINのメイン画面を表示しているときは、Ctrl+Hで速度を速く、Ctrl+Yで速度をゆっくりに変更できます。
「設定」「各種設定」の「表示」タブで、「CWの速度(WPM)を表示する」にチェックを入れておくと、以下のようにCWの横に速度(WPM値)が表示されます。


(2)短長点比率
短点と長点の比は1:3〜1:3.9の指定ができます。スライドバーの左端で1:3,右端で1:3.9です

(3)Beep 音 ON/OFF、DirectSound
CW送信と同時にBEEPします。CWのモニタ音再生の初期値はDirectSoundになっています。PCにDirectXがインストールされていない場合はインストールをしてください。Windows Vista,7では、DirectSoundの再生を指定しないとCW音が途切れることがあります。
「CTESTWINを起動直後に"DirectSoundの初期化に失敗(DirectSoundCreate8)」と表示される場合は、DirectXがインストールされていないか、もしくは何らかの原因で、初期化を失敗したためです。また、Windows 7, Vistaでは、スピーカが接続されていない場合や再生デバイスが無効に設定されているとこのエラーが表示されることがあります。
WinKeyerを使用している場合は、PCのモニタ音は鳴りません。その代わり、CW Beep ONを選択すると、WinKeyer内蔵のスピーカが鳴り、選択しないとWinKeyer内蔵のスピーカ音は鳴らないようになります。

(4)CWポート設定
@シリアルのDTR端子を使用して、CW送信する場合は、「シリアル」を選択して、COMポートの設定が必要です
COM1〜COM20の設定をします。「シリアル」のラジオボタンを選択して、CW送信に使用するRS-232CのCOMポートを選んでください。COMポート番号がわからない場合は、Windowsのデバイスマネージャで確認してください。
リグコントロールで同じポートを指定するとエラーになります。
MMTTYとCW送信は、同じCOMポートを割り付けることができます。但し、MMTTYのダイアログが表示されている間は、CW送信ができませんので、MMTTYをクローズしてください。
DTR端子に出力する論理を設定することができます。
CWポート欄のシリアルを選択して、「SerialSet」ボタンを押して表示されるダイアログにて、Keying,PTTのRS-232C論理の囲みの「Positive」を選択すると、スペース(Keying OFF時)が L level(-12V)、マーク(Keying ON時)が H level(+12V)です。(実際の電圧は使用しているデバイスにより異なりますのでテスター等で測定してください。最近のものは±6V程度のものが多いようです)
「Negative」を選択すると、論理が逆転し、スペースが H level(+12V)、マークが L level(-12V)です。上記はRS-232Cの電圧です。USART(もしくはUSB-Serial変換)のICチップの出力電圧は逆になります。また、Keyingの初期値はDTR端子で、PTTはRTS端子ですが、DTRとRTSを逆に設定も可能です、


AUSBIF4CWの場合は、「USBIF4CW」を選択してください。
特に設定は必要ありませんが、「USBIF4CW」のボタンを選択すると、詳細を設定したり、USBIF4CWのバージョンを確認することができます。

BWinKeyer2/WinKeyer3の場合は、「WinKeyer」を選択して、COMポートの設定が必要です


(5)送信メッセージ変更
CWを送信するメッセージ内容の編集を行います.
CWのメッセージは下記の設定画面にて編集できます。
テキストファイルには通常の文字の他に次のような制御情報を入れることができます。
注:「^」ASCIIコードで0x5eは、内部コードとして使っているので、使用しないでください。
$の文字の次の文字は小文字ですので気をつけてください。

制御情報 機能
$c コールサイン入力覧に表示されている文字を送信します。
コールの中にスペースまたはピリオドがあったら'?'に変換して送信します。なお、'?'が複数続く場合は1つにします。
$u 相手に送るコンテストナンバー入力覧に表示されている文字を送信します。この場合、RSTが599であれば5NNと送信します。
CWの設定画面で、「RST-Nr間スペース追加」を選択していると、RSTとコンテストナンバーの間にスペースを入れます。
$v $uと同じですが、「5NN」のみ、速度を速く送信します。比率は速遅比率設定の逆数です。
CWの設定画面で、「RST-Nr間スペース追加」を選択していると、RSTとコンテストナンバーの間にスペースを入れます。
$w $uと同じですが、コンテストナンバーのみ、速度を遅く送信します。比率は速遅比率設定です。
CWの設定画面で、「RST-Nr間スペース追加」を選択していると、RSTとコンテストナンバーの間にスペースを入れます。
$m 相手に送るコンテストナンバー入力覧に表示されている文字の内、599を除いた文字を送信します。
$d デュプチェックした結果QSO済みと判断されてコールサイン入力覧から自動的に消されてしまったコールサインを送信します。
$o(xxxx) デュプではない時のみ、括弧内の文字を送信します。
例えば、F7キーに「$o(QSL) TU DE JI1AQY TEST」と入れておくと、
新規の局とQSOした場合は、「QSL TU DE JI1AQY TEST」と送信しますが、デュプの場合でWKD B4を送信した後は、カッコ内を送信せずに 「TU DE JI1AQY TEST」と送信します。
F4キーまたはランニングモードで連続交信する時に使うと便利です。
$g 現在時間により挨拶を送信します。挨拶の切替時刻は変更可能です。
デフォールトは0時から12時まではGM、12時から18時まではGA、18時以降はGEです。
分かりにくいですが、以下の順に処理をしています。
現在を時刻を得て、
 ・GEの設定値未満だったらGEを送る
 ・GMの設定値未満だったらGMを送る
 ・GAの設定値未満だったらGAを送る
 ・それ以外はGEを送る

GEは、GMより小さい数値にしてください。(0時から2時程度は夜中なのでGEと送りたい人がいるのを想定)。また、GMは、GAより小さい数値にしてください。
$q F4キーまたはCQボタンにより、以前にコールサインを送信したときにdotが含まれていた時、または、コールサインが変更された時に、入力覧に表示されている文字を送信します。
以前に送ったときにdotがなければ何も送信しません。
コールの中にスペースまたはピリオドがあったら'?'に変換して送信します。なお、'?'が複数続く場合は1つにします。
$q NR?と入れておくと、ランニングモードで、コールサインを変更した時にコールを再送します。
$j AR,BTなどの連続符号を作成します。
$jの次の2文字が連続して送信されます。例えば、ARを連続符号にする場合は$jARとなります。
1メッセージに対して連続符号は1文字しか入れることができません。但し、WinKeyerの場合は何文字でも入れられます。
$i   自局のコールサインを送信します。
コールサインは、メニューの「設定」「自局Call/海外運用設定」のダイアログに記述します。
$y   相手から送られてきたコンテストナンバー(My RST欄)の内、599を除いた文字を送信します。
'
(アポストロフィ)
この文字で囲われている文字は速度を速く送信します。比率は速遅比率設定の逆数です。
$vを囲むと正常動作しません。('はトグル動作をするためです)
&
(アンド)
この文字で囲われている文字は速度を遅く送信します。比率は速遅比率設定です。
$v,$wを囲むと正常動作しません。(&はトグル動作をするためです)
また、'で囲われた中に&を入れると正しく動作しません。
 _
(アンダーバー)
 通常の1/2の長さのスペースを空ける
(例えば、コールサインの一部が"ST"で高速に送信すると相手から"V"と間違えられることが多い場合に"S_T"と入力するとSとTの間に短いスペースが入ります)
本電文を送信中に速/遅を切り替えた場合は、正しく動作しません。
 |
(縦線)
 WinKeyerの場合のみ有効な上記アンダーバーと同様の機能があります。
|(縦線,ASCII code の0x7C)を入れると、1/2短点分のスペースを入れることができます。例えば、S|Tと記入しておくことで、SとTの間に1/2短点分スペースが挿入されます。
$a この行にメッセージを定義しておき、他の行に$aと記述すると、右に記載した回数毎に$aのメッセージを送出します。回数を5と記述すると、1回目に$aで定義したメッセージを送出し、2〜5回目は$aの内容を送出しません。6回目は、$aを送出し、7〜10回目は送出せず、以降同様に繰り返します。1と記載すると毎回送出します。
例えば、DX peditionを行う場合に効率良くQSOを行うために、通常はQSO終了時に「TU」のみを送出して。5回に1回は、「TU DE JI1AQY」と自分のコールサインを送出したい場合等に使います。
例 「My Call F7」の行に「$q TU $a」と記述、「$a」の行に「DE JI1AQY」と記述し、その横の数字を5にします。
$aの定義には、制御文字$i(自局Call/海外運用設定で定義したコールサイン)しか使えません。
例えば、「CQ $a JI1AQY TEST」と記述すると、$aの前後にスペースがあるため、$aを送出しない時はスペースが2回送出されます。その場合は、「CQ $aJI1AQY TEST」のように詰めて記述して、$aの定義の最後にスペースを入れてください。
$b  上述のaと全く同じ動作をします。
$e マルチチェックしてNGならNR?を送出し、OKなら何も送出しない。
これは、S&P(CQを出している局を探して呼ぶ)で使います。例えば、キーボードのF11に自分のコールサインを記載し、F12に$e$uと記載しておきます。CQを出している局がスタンバイしたらF11で自分のコールを送出します。次に相手がナンバーを送ってきたらF12を押します。相手が送ってきたナンバーが聞き取れずに正しくなかったときには、NR?と送出します。正しいときにはUrRSTを送出します。なお、マルチがナンバーでないコンテストでは正しく動作しません
NR?は、設定画面にて任意に設定できます。

制御情報を使った例

CQを出して呼ばれて、コールサインを入力した後返すには「$c UR $u BK」となります。デュプチェックしてQSO済みと判断した後返すには「$d WKD B4」となります。
599とBKを高速に打ちたいときは、「$c UR $v 'BK'」とします。
相手のコールサインと相手に送るコンテストナンバーのみを遅く打ちたいときは、「&$c& UR $w BK」とします。

送信文は、「保存」ボタンを押すことにより保存しておくことができます。また、「開く」ボタンを押すことにより保存された送信文を読み出すことができます。拡張子はcwで、ファイルの中はASCIIコードです。
「contest連動」をチェックしていると、コンテスト毎に異なった電文を自動的に保存、読み出しを行います。この電文は、CTESTWINのフォルダー内にCWMSGというフォルダーに格納されています。ユーザ定義コンテストの場合は、コンテスト毎に異なった電文を保存できませんので、上述の手動で保存、開くを使用してください。

CW設定ダイアログの「CW略語」のチェックを行い、「CW略語設定」のボタンを押すと、以下が表示され、略語を設定できます。
左列がCall欄に入力する文字です。必ず2文字以下にしてください。左列が実際に送信されるCW電文です。上述の制御文字も利用することができます。初期値で12の記述がされていますが好みで任意に変更してください。




(6)ゼロのコード
通常コンテストでは送信時間を短くするために数字を省略しますが、送信するコンテストナンバーのゼロのみ省略指定ができます。ラジオボタンの「ゼロ」を選択すると省略しないで通常のゼロ、「T」を選択すると、ゼロの変わりにTを、「O」を選択すると、ゼロの変わりにOをそれぞれ送信します。

(7)001形式の上位桁ゼロのコード
001形式のコンテストで、上位桁がゼロの場合、そのコードをゼロ、無し、T、Oのいずれかに設定できます。この機能は001形式に設定されたときのみ有効です。

(8)PTT 送信後delay
これはUSBIF4CWを使用する場合に、CW送信終了後にPTTがOFFするまでの遅延時間を指定するものです。「送信後 delay」というエディットボックスに入れた数字に10msを掛けた時間が経過後にPTTがOFFします。指定できる値は1〜200(10ms〜2s)です。RS-232CでもRTS端子がPTT信号として同様に動作します。
USBIF4CWのパドルによるマニュアル送信のdelayも同じ時間を設定しますが、USBIF4CW側の制約により最大は254msです。

(9)PTT 送信前delay
これは、PTTをONしてから、CWの送信を開始する迄の間にwaitを入れる機能です。プリアンプを使用している場合は使用したほうが良いでしょう。wait時間は、「送信前wait」というエディットボックスに入れた数字に10msを掛けた時間が経過後にPTTがOFFします。指定できる値は1〜200(10ms〜2s)です。PTTはUSBIF4CWまたはRS-232CのRTS端子に出力されます。USBIF4CWのパドルによるマニュアル送信のdelayも同じ時間を設定しますが、USBIF4CW側の制約により最大は254msです。
キーボードから1文字単位でCW送信する場合は、応答が遅くなります。

(10)タイマー(分)
Homeキーを押すことでPTTを手動でON/OFF可能ですが、ONにした後にOFFするのを忘れてしまった時に自動的にOFFするタイマー設定値です。1分から30分の設定ができます。

(11)速遅比率設定
ツールバーの「速」/「遅」のボタンをクリックすることにより速度を瞬時に切り替えることができます。
速度を遅くする比率は左下のスライドバーにより70%〜100%の任意の値を設定することができます。

(12)頭切れ補正
「1文字目延長」に数値を設定すると、一番最初に送られる符号のみを指定された時間分長く送信します。
「キー入力でCW送信」では働きません。

(13)WinKeyer2/WinKeyer3
K1EL局製のWinKeyer2/WinKeyer3に接続することができます。
まず最初に、FTDI社のFT232BMのドライバソフトのインストールが必要です。インストールが完了したら、CWポートにWinKeyerを設定して、仮想COMポート番号を選んでください。仮想COMポート番号はデバイスマネージャで確認してください。
「WinKeyer設定」のボタンを押して現れるダイアログでKeyの出力、モニター周波数、4つのボタンにキーボードの機能割付け、速度変更などを設定できます。
Key出力は2本ありますので、リグコントロールを行っている場合は選択リグにしたがって自動的に切り替えることができます。Rig1はKeyOut1, Rig2はKeyOut2になります。リグ無しは、Key1,Key2,無しから選択できます。
CW送信中にリグを切り替えた場合は、送信完了後にKeyOutを切り替えます。但し、「リグ無し」に限り即座に切り替わりますので注意してください。
WinKeyerを使用した場合のみ、「1文字目延長」を指定すると、送信途中の文字まで延長される場合があります。
そのときは、PTT制御を使用しない場合であっても「PTT制御する」を選択して、送信前waitを短くして、送信後waitを長い時間に設定することで途中の文字が延長される現象を防ぐことができます。

CW Beep ONを選択すると、WinKeyer2/WinKeyer3内蔵のスピーカが鳴ります。
WinKeyer1は、テストをしていませんので問題があるかもしれません。
「WinKeyer ROM Ver.」の下にROMのバージョンが表示されます。WinKeyer2は20以降の数字、WinKeyer3は30以降の数字が表示されます。











(15) AMD-USB-KEY
 AMD-USB-KEYの場合は、USBIF4CWに設定して、「USBIF4CW」のボタンを押して表示されるダイアログにて、「USBIF4CWのバージョン取得およびWPM設定をしない」にチェックをして、CTESTWINを再起動してください。
 CTESTWINを起動するときに、「USBIF4CWのバージョンを特定出来ません。」というエラーメッセージが表示されますが、OKを押すと使用できます。
 AMD-USB-KEYには、エレキー機能が入っていませんので、パドルによる手動CW送信はできません。

(14) CQの繰返し送出中にキー入力したらCW送信を強制停止する
 「CQ繰返し中にキー入力で強制停止」をチェックしておくと、Ctrl+F4またはCtrl+F5でCQを繰り返しているときに、キーボードから文字を入力をするとCW送信を強制停止します。CQを繰り返しているときにCQ送信開始とほぼ同時に呼ばれたときにコールサインを入力するとCW送信が停止されます。

(15) 文字間隔
 モールス符号は、文字と文字の間隔は3短点と規定されていますが、3〜6短点の任意の値に設定することができます。本機能は、WinKeyerでは動作しません。

(16)メイン画面のツールバーのボタン幅
ボタン幅を15〜60ピクセルの範囲で変更することができます。本設定値を変更した場合は、CTESTWINを再起動してください。

(17)CW送信文字モニタ機能
メイン画面のメニューの「CW」「CW送信文字モニタ」をクリックすると、以下のような画面が表示され、CWの送信文字をモニタすることができます。

シリアル及びUSBIF4CWのときは、送信開始時に表示します。WinKeyerの場合は、WinKerからエコーバックがあった時に文字を表示しますので送信終了時に表示します。WinKeyerの場合はパドル操作によるマニュアル送信文字も表示することができます。左側の「X」ボタンを押すと画面が閉じます。
この画面にはタイトルバーが無いため、移動するときは左側の「X」ボタンの下をドラッグしてください。右下をドラッグすることにより任意の大きさに変更できます。
フォントは、「フォント」「CW送信文字モニタ/Bandmap Callフォント」で指定してください。

(18)リグコントロールと連動したキーヤ切替機能
シリアルを使用する場合は、リグコントロールのリグ選択に連動してCOMポートを自動切り替えることができます。
CWポート欄のシリアルを選択して、「SerialSet」ボタンを押して表示されるダイアログにて、Rig選択に連動にチェックを入れると、その右側にあるCOMポートの選択が有効になりますので、お使いのリグのRig2のCOMポートを選択してください。

(19)テスト送信・チューニング
・設定画面の中央付近にある「TEST」ボタンを押すと「VVV TEST」と送信します。
・「Tune」と書かれた囲みの下にある秒数を設定して「ON」ボタンを押すと、設定された秒数の間、キーダウンしますので、アンテナチューナの調整などに使用できます。もしも途中で停めたい時は「OFF」ボタンを押してください。

(20)CWの送信速度を予め決めた値に設定する
CWの設定画面に下図に示す「run速度??WPM」と表示されている部分があります。ここに好みの速度(WPM値)を設定してください。メイン画面のモード表示がCWの時に、そのCWの文字をマウスで右クリックするとCWの速度がこの設定値に変わります。また、「run mode切替時設定」にチェックが入っていると、Ctrl+Rキーでrunning modeに切り替えた時に、この速度に切り替わります。


3. リグとの接続方法
(1)キーイング
@シリアル(RS-232C COMポートの場合)
RS-232CのDTRポートをON/OFFしてCWの送信を行います。トランジスタを入れてリグのキー端子に接続して下さい。
大出力の方は周り込みで誤動作しないようにコアやコンデンサを入れるなどの対策をして下さい。
スイッチング回路例を下図に示します。ダイオードは小信号用のシリコンであれば何でもかまいません。リグのキーイング回路に接続するトランジスタもPcが200mW程度以上のNPNタイプであれば何でもかまいません。
エレキーと併用する場合はエレキー出力と並列に接続して使用して下さい。
ただし、すべてのリグと接続したわけではありませんので、動作しない場合には工夫して下さい。 PCとリグ間に絶縁が必要な場合はトランジスタの変わりにフォトカプラを使用してください。
論理はPositiveに設定した場合の回路です。

パソコンのRS-232Cポートが9ピンDSUBのコネクタの場合、DTR信号は4番ピン、GNDは5番ピンです。



パソコンのRS-232Cポートが25ピンのDSUBコネクタの場合は、DTR信号は20番ピン、GNDは7番ピンです。(拡張ポートなど)

パソコンとリグを電気的に分離したい方は、以下のようにフォトカプラを使ってください。


(2)PTT
通常のリグではキーイングすれば自動的に送信に切り替わりますが、RS-232CのRTS信号でPTT(送受信)の切り替えができます。
リグとの接続は上記のキーイング信号と同様です。
パソコンのRS-232Cポートが9ピンDSUBのコネクタの場合、RTS信号は7番ピンです。
パソコンのRS-232Cポートが25ピンDSUBのコネクタの場合、RTS信号は4番ピンです。


このPTTは、CWでの運用のみならず、MMTTY,MMVARIやボイスメモリの再生でも使用できます。また、キーボードから手動で制御もできます。


CWの設定画面で、KeyOut:DTR,PTT:RTSのチェックを外すと、キーイング出力をRTS信号に、PTT出力をDTR信号に設定できます。

AUSBIF4CW、WinKeyerの場合
USBIF4CW及びWinKeyer2/WinKeyer3の場合は、その取説にしたがって接続してください。
USBIF4CWでメッセージの送信中に、パドル操作でメッセージを止めたい場合は、USBIF4CWの設定画面で「CW送信中パドル操作で停止」にチェックを入れてください。この設定を行った場合は、一旦CTESTWINを終了させて再起動が必要です。本設定を行うと、USBIF4CWから送られてくるメッセージを処理するようになりますので、処理速度の遅いPCでは負担が増えて動きが鈍くなる可能性があります。
USBIF4CW Gen.3をお使いの場合で、ボイスメモリ機能を使用する場合は、USBIF4CWの設定画面で「USBIF4CW Gen.3オーディオのマイク入力切替をする」のチェックを入れてください。
この設定をするとボイスメモリの再生時のPTT制御と同時にマイクも切替えます。


USBIF4CW(Ver.1)には、エレキー機能が入っていないため、パドルによる手動CW送信はできません。USBIF4CW Ver.2以降をご使用ください。
リグコントロールを設定した時、USBIF4CWのPTT端子をRig2のキーイングに割り当てすることができます。
設定は、「USBIF4CW」のボタンを押して、「PTTをリグ2のキーイングに使用」をチェックしてください。
下図に示すようにKey-out端子をリグ1のキー入力端子に接続し、PTT-outをリグ2のキー入力端子に接続しておきます。Rig1選択時は、Key-out端子でCW送信、Rig2選択時は、PTT-out端子でCW送信ができます。(当然ですが、PTTを送受信切替として使用できないので、Rig1,Rig2共にブレークインに設定してください))
リグコントロール(リグの周波数やモードを読み取る)をしない場合でも、使用することができますが、必ず「設定」「リグコントロール設定」で表示される画面で、左上の「リグコントロールを行う」のチェックをしてください。COM portやRIGは、「None」にしてください。Ctrl+Tでリグ1/リグ2を切替える場合は、「Ctrl+Tでリグ選択時に「Rig無」をスキップする」をチェックしてください。



4. アクセラレータキー
CW送信のツールバーをマウスでクリックするのと同じ操作をキーボードからも操作できます。ツールバーとキーボードの対応は次のとおりです。

機能 キー
CQ 「F5」キー
UR 「F6」キー
DE 「F7」キー
B4 「F8」キー
N? 「F9」キー
TU 「F10」キー
メッセージF11 「F11」キー
メッセージF12 「F12」キー
メッセージF13 「Ctrl」+「F11」キー
メッセージF14 「Ctrl」+「F12」キー
CW送信停止 「ESC」キー
「設定」-「各種設定」でF3キーを送信停止に割り当てることも可能です。
「CQ」ボタン 「F4」キー
(「CQ」→「UR」→「DE」→「UR」と変化するボタンです)
CQを繰り返す 「Ctrl」+「F4」
何かキーを入力すると停止。繰り返し時間及び回数はは「設定」-「各種設定」にて。
速度を速く 「Ctrl」+「H」
速度をゆっくり 「Ctrl」+「Y」
CW設定画面 「Ctrl」+「C」
「キー入力でCW送信」画面とメイン画面移動する 「Ctrl」+「K」
速度の速/遅 切替 「Ctrl」+「D」
ツールバーの遅/速 切替機能です。

5. 連続QSOの方法(CQを出して呼ばれる側、ランニングモード)
連続してQSO(呼ばれる側)をするにはF4キーが便利です。
まず、F4を押すとF5キーに登録されたCQを送信します。
コールサインを入力してF4を押すと自動的にデュプチェックをします。デュプで無ければ、F6キーに登録されたUR 599...を送信します。もしも、デュプであれば、自動的にF8キーに登録されたWKD B4を送ります。
(Ver.3.67より自動的デュプチェックのタイミングをCW送信終了後に変更しましたので注意してください)
自動的にWKD B4を送る機能を使う為に、CWの設定画面で「CW UR Auto mode」をチェックしておいてください。
「設定」-「各種設定」の画面で、「重複局(dupe)も記録する」が選択されていると、WKD B4を自動的に送りませんので、選択を外してください。
デュプでない場合は、自動的にカーソルがMyRST欄に移動します。(このカーソル移動も「CW UR Auto mode」をチェックしていないと動作しません)
次に相手が送ってきたナンバーを入力して、F4を押すと、自動的にナンバーが正しいかチェックして、正しい場合にはデータを記録して、F7キーに登録されたDE JI1AQY TESTを送ります。正しくない場合はF9キーに登録されたNR?を送ります。
次に呼ばれたら、コールを入力して上記の繰り返しになります。
コールサインにdotが含まれていたらCALL?を送ります。
「run modeでCallにドットがあれば進まない」がチェックされていると、ドットがあるかぎりUR RSTを送らずに、ドットが?になったコールを何度も送ります。
なお、沢山の局に呼ばれて全く聞き取れなかった場合は、Call欄にドット1文字を入れておくと、?を送出します。
UR 599を送信した後にコールサインを訂正した場合は、UR 599を再送します。
F7キーに$q TU DE JI1AQY Kのように入れておくと、以前にコールサインが取れなくて訂正したときに限り、コールサインを再送します。
「Ctrl」+「R」キーを押すと、EnterキーがF4キーとして動作するようにできます。再び押すと通常のEnterキーに戻ります。F4キーとして動作しているときは、タイトルバーに[running mode]と表示され、「Call」の文字の背景が緑色になります。ランニングモード中に、リグの選択を変更すると、ランニングモードは取り消されます。
相手局のコールサインを間違って送ってしまい、相手がコールサインを再送してきた時に対処したい時は「run modeにてCallにFocus移ったらF6送出する」をチェックしてください。フォーカスをCallに移動して、コールサインを訂正してEnterを押すと、F6(相手のコールとナンバー)を再送します。
誰も呼んでこない場合は、F3キーを押すと初期状態に戻りますので、F4を押してCQを出してください。

Ctrl+F4を押すと、CQを繰り返します。繰り返しの間隔は「設定」-「各種設定」で秒数及び回数を設定できます。何かキーを入力するとCQを最後まで送信した後に停止します。(CWの設定ダイアログで、「CQ繰返し中にキー入力で強制停止」をチェックしておくと、CQを即座に停止します。)
操作が複雑で文章ではわかりにくいと思いますので、フローチャートを参照して下さい。
running modeでは、呼ぼれた局と既にQSO済み(Dupe)の場合、WKD B4を送出するようになっていますが、「設定」「各種設定」の「入力」タブで、「重複局(dupe)も記録する」のチェックをして「重複記録時にダイアログ表示」のチェックを外すと、WKD B4を送出せずにDupe局を記録してQSOを進めることができます。この場合、Dupe局は記録しても、得点は0点として計算します。

F4キーで連続QSOに関する注意事項
 ・コールサイン入力を完了する前にF4キーを押してCW送信を開始することもできます。
 ・Ver. 3.66までは、コールサインを入力後にF4キーを押したら、カーソルが即時にMyRSTに移りましたが、Ver. 3.67以降はCW送信が進んでから移るように変更しました。
 ・F4キーを押した時点で既に入力されていた文字は、CW送信が未だであっても、訂正することはできません。追加のみが有効です。
 ・文字の追加分は、「F4キーを押した時点で既に入力されていた文字」の送信を完了した時点で取り込みます。その後に入力された文字はCW送信されません。
 ・F4キーを押した時点で一旦Dupeチェックをして、コールサインの追加取り込みをした時点で再度Dupeチェックをします。
 ・例えば、JA1AB局とQSO済みで、JA1ABC局とQSOする場合は、JA1ABでF4キーを押すとDupeと判定されますので、かならずJA1ABCと入力してからF4キーを押してください。
 ・リグコントロールをしている場合は、周波数リストに「F4キーを押した時点で既に入力されていた文字」のみが記録されます。F4キーを押して連続送信する場合は、呼ばれる側なので周波数リストの表示は問題ないと考えますが、記録したい場合は、「設定」-「各種設定」のダイアログで、「送信中にCall追加した時周波数リストを更新しない(高速化)」のチェックをはずしてください。但しチェックを外すと、追加文字のDupeチェックをする時に時間がかかるため、CW送信に間があきます。(シリアル、USBIF4CWのときのみ。WinKeyerでは、間があきません)
 ・もしも相手局がコールを訂正してきて、ナンバーを送ってこなかった場合は、コールサインを訂正した後にF6キーを押してください。
  もしくは、「run modeにてCallにFocus移ったらF6送出する」にチェックを入れていると、コールサインを訂正してフォーカスがCall欄にある状態でEnterを押すと自動的にF6($c $u)の送出します。
 ・もしも相手局がNR?を送ってきた時に備えて、F12キーを押して、ナンバーを再送してください。
・メニューの「設定」「各種設定」で「Call欄空白時はCQを送信」がチェックされていると、Call欄が空白の時にはCQを送出します。
以上CWのランニングモードと同様のことはボイスメモリ機能によりPhone(SSB,FM,AM)でも使うことができます。

リグコントロールを行っている場合、リグコントロールの設定画面の「Running modeのCQ周波数を記憶する」をチェックしていると、Bandmap上にランニングモードでCQを送出した周波数に「CQ Freq」と表示をします。また、CWの設定画面で「run modeをリグ切替時、周波数変更時OFF」のチェックがされていると、リグの周波数が0.5秒以内に50Hz以上変化したときに自動的にランニングモードが解除されます。リグのVFOを廻してCQ Freqの周波数に移動すると自動的にランニングモードに移行します。CQ Freqを解除したいときは、Bandmap上でマウス右クリックメニューで表示される「CQ Freqを解除」を実行してください。CQ Freqは、S&PモードでTelnetからその周波数データを受け取ったら削除して上書きされます。ランニングモードTelnetからその周波数データを受け取った場合は、CQ Freqを維持します。


6. 連続QSOの方法(S&P 呼ぶ側)
F11キーに自局のコールサインを登録、F12キーにUR $u BKを登録しておき、呼ぶときはF11キー,取ってくれたらF12キーを押すを繰り返すと良いでしょう。フローチャートを参考にしてください。

CW設定画面の上図に示す「S&P時Enterキー」にチェックを入れると、running modeでない場合に、フォーカスがCall欄にある時にEnterキーを押すと、F11を送出し、MyRST欄にある時にEnterキーを押すと、F12を送出してナンバーが正しければデータを登録します。このチェックが入っていると、タイトルバーに「S&P Enter mode」と表示されます。
F11とF12は、上図のF11またはF12のボタンを押すと、以下の画面が表示されて、任意のFキーメッセージに変更できます。
割当無し(送信しない」を選択するとFキーの送信をしません。Call欄の時は送信して、MyRST欄の時は送信しないようにできます。例えば001形式のコンテストでは、ナンバーはF12で送出して相手が受けたったことを確認できた時にEnterキーを押すようにすると再送要求があった時にナンバーをマイナス1する手間が省けます。
あるいは、001形式のコンテストでは、「設定」「各種設定」の「入力」タブで、「Enterキーでデータを記録する」のチェックを外して、送信はEnterで行い、データ記録はf1キーで行うような使い方もできます。


Call欄にコールサインを入力してEnterキーを押して、Dupeと判定された時のみは送出しません。
「NR?」にチェックを入れていると、MyRST欄にFocusがある状態でEnterキーを送る時、相手が送ってきたナンバーが記入されていない場合もしくはマルチが不正の場合は、「NR?」を自動的に送出します。但し、Call欄が空白であればF12を送出します。(相手とのQSOを登録後に、相手からナンバーの再送要求があった時の対応です。但し、001形式のコンテストでは登録でナンバーが+1されますので、再送時にナンバーを-1しなければならないので注意してください)
この機能を有効にすると、Call欄からMyRST欄にフォーカスが自動移動しなくなりますタブ、マウスクリックもしくはスペースキーによる移動を手動で行ってください。
特に、スペースキーによるCall欄とMyRST欄の移動が便利です。(「設定」-「各種設定」の「取消/Spaceキー」タブのスペースキーの動作で設定が必要です)
この機能は、フォーカスの位置により送る電文が変わるため、フォーカスの位置を見やすくしたい場合は、メニューの「フォント」「文字色設定」の「Window背景色」の囲みにある「Focus色指定」のチェックを入れて、好みの色に設定してください。
「S&P時Enterキー」にチェックON/OFFは、キーボードのCtrl+Uでも変更できます。S&P時Enterモードは、メイン画面のメニューに表示がされます。

7. キー入力でCW送信

メニューの「CW」「キー入力でCW送信」を選択すると、左のようなwindowが現れ、キー入力した文字をCW送信することができます。「Enter keyで送信」をチェックしておくと、Enterを押したときにそれまでの打ち込んだ文字が送信されます。
「^」(ハット)を入力すると、次の2文字は接続されて連続符号となります。例えば訂正符号は「^HH」、送信終了符号は「^AR」とキー入力します。
Ctrl+Kを押すと、フォーカスがCTESTWINのメインwindowとキー入力でCW送信のwindow間を移動します。
Ctrl+Dを押すと、ツールバーの「速」「遅」ボタンを押したのと同じ動作をします。
WinKeyerを使用しているときは、文字列送信ごとにバッファをクリアしている関係で、1文字毎の送信は正しく行えず、文字が途切れます。
そのため、WinKeyerを使用する場合は、「Enter keyで送信」を使用してください。


キー入力でCW送信する場合、PTT制御をONにして、CW送信前waitを設定していると、キーを押してから送信されるまでに時間がかかります。PTT制御を使用しない場合はOFFにしてください。