あかえびす堂　たなごころ
正朱　在銘　石臼に子犬二匹の図
根付　江戸時代

石臼に子犬と、安産祈願のイコンが二つ描かれています。残念ながら子犬の目の象嵌が一個抜けているのと、子犬の足に欠損があります。
長年の使用により、なれが生じております。

めちゃくちゃ愛らしい姿です。

臼は多産、女性のシンボルで、女性器というか母性のシンボル、犬はお産が軽いことから安産のシンボルです、これを着用していたのはおそらく女性で、犬の顔が当たる部分が摩滅しているため、日常的に絹織物の着物を着ていた女性の持ち物だったと推測します。

絹は綿よりも硬質なので、根付がこすれて磨耗しやすい素材なのです。

120,000円