密封小線源永久挿入治療(ブラキセラピー)
最近普及してきた放射線治療のひとつで早期の前立腺癌が対象です。

 体の外から当てる放射線療法は治療に時間がかかり、2ヶ月近くにわたって毎日通院する必要があります。密封小線源永久挿入治療(ブラキセラピー)は会陰部(股の間)から前立腺内に放射線の金属粒子を埋め込んでしまう方法で、麻酔が必要ですが1日で治療が終わります。条件が良ければ手術や従来の放射線治療と同じような効果が得られます。
 埼玉県立がんセンターでも平成18年10月からブラキセラピーが出来るようになりました。治療前の準備等を含めて1週間程度の入院で行っています。負担が少ない治療ですが、治療が可能かどうかはPSAの数値、癌の悪性度や前立腺の大きさなどの基準があり、ご自身がブラキセラピーでの治療が可能かどうかは担当医とご相談ください。


前立腺に刺入された小線源
Department of Urology, Saitama Cancer Center