前作ST3の不具合を改善するため、大幅に仕様、そして製作工程を変更した。ST4のプロトタイプを海に持ち込み、実際の突行の中で細かい問題点を見付け、そして改善。作り直しを繰り返し、5本目にしてバランスの良い物を完成させることができた。


左: 「STINGERW 330 SpearFishing」 三分割でオールカーボン。中継ぎを外せば約2m。
中: 「STINGERW 300 SpearFishing」 穴突き用として使用。
右: 「STINGERW 340 SpearFishing」 340cmを標準仕様としている。






ジョイント

今まで色々な素材、アイデアでジョイントを作ってきたが、この部品があれば他に何も要らない。しかし、やはり既製品。魚突きのために作られた訳ではない。肉薄のため、強力な力が加わった時に裂けるトラブルが発生した。これを防止するために糸を巻きコーティングすることで対処した。緩み防止にOリングをはめている。
バランサー

ヤス重量の調整をするために交換可能とした。押し棒の重さで先端が沈み過ぎない様にするため後端に重量をもたせる。水の抵抗を少しでも減らすために流線型にした。物体が水中を進む場合の抵抗、平面な物を1として、球は1/6、更に後端を円錐にすると1/30らしい。

これでヤスが完成したとは思ってはいない。細かい問題点は使えば使う程に出てくる。これを改善するアイデアも既に頭の中にある。実際の魚突きの中で得た物をヤスにフィードバックする。魚突きの技術の向上と共にヤスも進化していく。