ジョイントを作ろう!!
今回の主役「アンカー」
手銛作りにおいて、もっとも問題となるのがジョイントである。
手銛の強度を落とさない為にには一本物が一番良い。
しかし、長いと持ち運びに苦労する。車で移動する人は一苦労である。
そんな人には車を買い換えることを勧めている。
冗談はさておき、話が進まないのでとりあえずジョイントを作ってみよう!!
HPを開設してから「ヤスのジョイントを作りたい。」というメールを多数頂きました。
私の使用している「密良手銛(スティンガーMITSUYOSHI)」のジョイントを紹介します。
ホームセンターで簡単に手に入り、尚且つ簡単で強度がある物を作りたい。
今回は溶接機は使用しないという前提で製作しています。
グラインダーと切断機はあまり使いたくはなかったのですが、
金ノコでも頑張れば切れるし、ホームセンターでも切ってくれるいう事で使用しました。
まず使用するのがコンクリートに打ち込むステンの「アンカー」。
サイズが数種類ありパイプの径に合わせて使用する。
今回は16mm径のパイプなので外径が14.5mmのアンカーを使用。
叩き込むとアンカーの後が開く仕組みになっている。今回は使用しないので外す。
差し込んでみると多少クリアランスがあるが、サイズ的には丁度良い。
この隙間をエポキシ樹脂で埋めることになる。
今回使用したステンレスパイプは外径16mm長さ910mmのオールステン。
ホームセンターには「オールステン」と「ステン巻き」がある。
強度があり錆びないオールステンを勧めている。
ステン巻きはスチールパイプにステン皮膜を巻いているもの。
擦ると皮膜が剥がれる場合があるので使用しない方がよい。
アルミパイプ16mmでも製作出来ますよ。
まずパイプ内に海水が浸入しないようにアンカーの隙間を埋める。
エポキシパテ。粘土状になっており大きい隙間を埋める際に便利。
手でコネコネし、二つの材質をよく混ぜる。5分もすればカチカチになる。
アンカーの隙間をパテで埋める。横の切れ目にはパテは入りづらい。
後から使う接着剤を流し込んでもよい。
今回、使ったのがセメダインのエポキシ系接着剤。
A剤(主剤:エポキシ樹脂)とB剤(硬化剤)を混ぜ、化学反応により硬化させる。
混ぜ合わせて約60分で硬化が始まり、24時間で完全に固まる。
今回は以前作った手銛パーツを使用出来るようにパイプと面にした。
差し込むネジ径は10mmで強度的には十分だと思う。
それでも強度に不安がある場合はアンカーをずらして固定する。
横からの力には強いが、引っ張った時に抜けやすくなる。
パイプ部分が重なる分だけ強度が高いはず。
はみ出した接着剤を綺麗に拭き取る。
後は24時間以上放置してエポキシを固める。
ジョイント用のネジの加工。10mm径のボルトの頭を切り落とす。
金鋸で切ろうと思いましたが、グラインダーで切ってしまいました。
ネジをエポキシで固定してもいいのですが、ネジ山が潰れたり
新しいアイデアが思いつき抜くかものれないので、配管テープのみで固定。
釣具屋で売っている滑り止めを炙って着ける
エンドにはボルトの間にリングをかませ、紐を付ける。
連結したが歪みは殆どない。
完成!!
ちなみに重量は上のシャフトが350グラム。下のシャフトが400グラム。
合計750グラム。この重量が重いのか軽いのかは分からないが、
16mm径のゴムを150cmの輪にして使用している。
12mm径のゴムで16mm径のアルミ2.6m手銛(スティンガー密良1)を
発射するよりも明らかに威力、飛距離とも上である。
(注) パイプとアンカーの相性
アンカーサイズ
パイプ径
ネジ径
相性
12mm
13mm
M8
アンカーを削らなければ入らない。
14.5mm
16mm
M10
多少の隙間はあるがエポキシを入れればピッタリ。
18mm
19mm
M12
ギリギリ入らない。叩き込めば入る。ステンの場合、エポキシは要らない。
もう一本パイプを用意して、その先にエポキシでヤス先を付ける。
何種類か作れば、ヤス先の交換が出来るようになる。
ゴルフシャフトの後端にも14.5mmのアンカーがピッタリはまる。
以上が簡単に手に入る素材で出来るジョイントでした。
まだ良い方法や素材があるのかもしれません。
見つけ次第、掲載したいと思います。