MMTTY,MMVARIのPTT(送受信切替)について


MMTTY,MMVARIのPTT制御(送受信切替)を行うには、3つの方法があります。
 @MMTTY,MMVARIエンジンに内蔵の機能を使用する
 ACTESTWINのCW送信にPTT制御を使用している場合、それを共用して使用する
 BCTESTWINのリグコントロールを行っている場合、コマンドによって送受信切替を行う
どの方法を使用するかは、MMTTYのコンソールの「設定」ボタンを押して「PTT(送受切替)」の枠内で選択することができます。



1.MMTTY,MMVARIのエンジン設定に従う方法

1) MMTTYエンジンの送受信切替(PTT)
MMTTY画面の「オプション」-「設定画面」の「送信」タブのPTTで設定ができます。

@COMポート(シリアル,RS-232C)のRTS,DTR信号線でON/OFFする


CTESTWINのCW送信にシリアルをお使いの場合は、MMTTYと同じCOMポートを割付することができます。
但し、MMTTYのダイアログが表示されている間は、CW送信ができませんので、MMTTYを必ずクローズしてCW送信を行ってください。

USBIF4CWで送受信切替をする場合は、USBIF4CW専用EXTFSK.DLLを使用してください。設定の詳細は、USBIF4CWのホームページで確認してください。

Aリグをコマンドで送受信切替する
 上記MMTTYのPTTの枠内にある「Radio commnad」により設定します。
 但し、CTESTWINのリグコントロール(周波数やモードの読み込み)と同じCOMポートを使用することができません。CTESTWINのリグコントロールにより送受信切替を行う場合は、3.リグコントロールによる方法に設定してください。

MMTTYの設定の詳細はMMTTYのマニュアルをご覧ください。
http://www.geocities.jp/je3hht/mmtty/index.html

2)MMVARIエンジンの送受信切替について
MMVARIの「設定」ボタンを押して表示されるダイアログの「送信」タブをクリックして表示される画面のPTT(送受信切替)で設定すると、OMポート(シリアル,RS-232C)のRTS,DTR信号線でON/OFFすることができます。



また、USBIF4CWも使用することができます。


2.CTESTWINのCW送信にPTT制御を使用している場合、それを共用して使用する
 CWの送受信切替をPTT信号で行っている場合、それをMMTTYやMMVARIで共用して使用することができます。
 CWの設定画面で選択された、COMポート、USBIF4CW、WinKeyerのPTT制御が共用できます。
 本設定を選択をした場合に、MMTTY,MMVARIエンジン内蔵のPTT制御をOFFしませんので、各エンジンのPort設定をNONEにしてください。

3.CTESTWINのリグコントロールを行っている場合、コマンドにより送受信切替を行う
 CTESTWINにてリグの周波数やモード読み込みなどを行っている場合に、コマンドにより送受信切替を行うことができます。(PTT信号線は不要です)

 本設定を選択をした場合に、MMTTY,MMVARIエンジン内蔵のPTT制御をOFFしませんので、必要に応じて各エンジンのPort設定をNONEにしてください。
 MMTTYエンジンの設定のRadio commandのPortは必ず「NONE」に設定してください。
 Kenwoodの場合は、マイク入力とデータ入力の選択ができるので、各自の音声ケーブル接続に合わせて選択してください。
 旧式のリグの場合には、送受信切替コマンドがサポートされていない場合があります。下表にリグ毎の送受信切替コマンドを記載していますので、お使いのリグがサポートしているかマニュアルを調べてください。ICOMのリグの場合は、マニュアルに記載されていなくてもサポートしている場合もありますので実験してみたください。
設定画面の「送信」「受信」ボタンを押すことによりテストが可能です。(変調はしませんので、単に送信に切り替わるだけです)

リグコントロールによる送受信切替に設定し、MMVARIにて送信が完了する直前に、別なメッセージを送信しようとすると、タイミングにより送信ができなくなる場合があります。その場合は、ESCキーを押してください。

 No.  メーカ、リグ  送信切替コマンド 受信切替コマンド  備考 
 1 ICOM  "1C 00 01"   "1C 00 00"  
 2  YAESUの旧式リグ  "0F 01 00 00 00"  "0F 00 00 00 00"  
 3  YAESUのFT-8x7シリーズ  "08 00 00 00 00"  "88 00 00 00 00"  
 4  YAESUの新しいリグ  "TX1;"  "TX0;"  
 5  Kenwood  "TX*;"
 *は数字
 "RX;"  *の数字 0: SEND(マイク音声の送信)1: DATA SEND(ACC2 / USB入力音声の送信)2 : TX Tune
 "Kenwood(old)"を選択した場合は、コマンドを発行しないので、動作しません
 6  Elecraft K3,KX3  "TX;"  "RX;"  
 7  TEN-TEC  "*TK"  "*TU"  
 8  JRC JST-145,245  "X1"  "X0"  


当局は全てのリグを所有している訳ではないため、完全には動作確認ができていませんので動かない場合はご容赦ください。

4.送信開始前のdelay
 「送信前delay(CW同値)」をチェックすると、PTT ONになってからキャリアの送出開始するまでの間にdelayを入れることができます。
 delayの時間は、CWの設定画面の送信前waitの値(最大2000ms)と共用していますので、CWの設定ダイアログでdelay時間を設定してください。
 本設定はAFSK動作でのみ有効です。MMTTY ENGINEのオプション設定画面の@送信タブ内の PTT & FSK Portと、A送信タブのRadio commnadボタンを押した後、Port definition内のPort、以上2か所をNONEに設定してください」
 PTT制御を「MMTTY,MMVARIのエンジンに従う」に設定したときは、本機能は動作しません。CWとPTTを共用またはリグコントロールコマンドの場合のみ動作します。