ユーザ定義マルチ(点数付)コンテストのファイル


「ユーザ定義マルチ(点数付)のコンテスト」を選ぶと、自分で作ったマルチチェックのファイルを使用することができます。

マルチ記述ファイルの拡張子はMDを使用してください。


「ユーザ定義マルチのコンテスト」(点数が無い)との違いは以下の点です。

1. マルチ毎に点数を指定できる。

例えば、県内局は市郡マルチで2点、県外局は都道府県マルチで1点という指定ができます。
メニューの「設定」「点数セット」で周波数・CW/Phone毎に設定された点数は無視されます。

2. 特定局の点数を指定できる。

例えば8J3XPO局は5点というようにコールサインを指定できます。この場合、メニューの「設定」「点数セット」で指定された点数および上記1で指定されたマルチ毎の点は無視されます。

データの順序としては、最初にコールサイン、次にマルチとしてください。
データ間は他のMDファイル同様にスペース、タブ、改行のいずれかで区切ってください。

特定局のコールサインは最初に$ 次にコールサイン、次に点数という順で記述してください。例えば8J3XPO局との交信が5点の場合は「$ 8J3XPO 5」となります。マルチ表示画面には青字でコールサインと点数が表示されます。マルチではないので交信済みでも赤には変化しません。

記述は、マルチ記号、名称、得点の順に3つの文字列のセットにしてください。CTESTWINは、文字列3個ずつ読み込みます。
それぞれの文字列間には必ず半角スペース、タブ、改行のいずれかを入れて区切ってください。全角スペースは、文字と見なされ、区切りにはなりませんので必ず半角スペース、タブ、改行のいずれかにしてください。
例えばひたちなか市交信は2点の場合、「1421 ひたちなか市 2」となります。

RS(T)+マルチ+電力記号の形式のコンテストの場合は、電力記号部を「?」にしておくことで、どのような文字も入力可能になり、マルチのカウントの時には無視されます。電力を3桁であらわす場合は?を3個にして、「???」としてください。
例えば、JCC+電力記号1文字の場合で得点が2点の場合は、

1421? ひたちなか市 2

となります。
例えば、JCC+電力3文字の場合で得点が5点の場合は、

1421??? ひたちなか市 5

となります。
もしも、電力記号等の記号部の長さが固定ではない場合は「*」としてください。
また、記号部の長さが固定ではない場合で、かつアルファベットのみの場合は、「%」としてください
市と郡が混じっている場合は、「%」を使わないと正しく動作しませんので注意してください。

例えば、JCC+記号任意長の場合で得点が3点の場合は、

1421* ひたちなか市 3

となります。但し、*は、任意の文字を表すので、例えば、水戸市が1401*で、新治郡が14010*と定義すると、区別がつかない問題があります。
その場合、*の部分がアルファベット記号である場合は、%を使用してください。
例えばJCC+記号任意長の場合で、かつ記号がアルファベットのみ許されて、得点が3点の場合は、

1401% 水戸市 3 1421% ひたちなか市 3 14010% 新治郡 3

と定義します。

定義の最後にアスタリスクをスペースで区切って2つと点数入れておくと、定義されていないマルチを入力したときにマルチカウントをせずに、得点として受け付ける事ができます。例えば「* * 1」と記載すると、定義されていないマルチの局は1点としてカウントされます。
マルチの名称は半角で40文字(全角だと20文字)以内にしてください。(40文字を超えるとカットされて表示されます)

次に例を示します。エディタ等で作成してください。
8J3XPOとのQSOは15点、JA1RLとのQSOは10点、マルチとして、水戸市、ひたちなか市は5点、埼玉県、東京都は2点、それ以外のマルチは1点の例です。


$ 8J3XPO 15 $ JA1RL 10

1401 水戸市 5 1421 ひたちなか市 5

13 埼玉県 2 10 東京都 2

* * 1

点数を記号ごとに定義したいときは、記号&を使い、以下のように記述します。
例えば、1401Mなら、10点、1401Aなら5点、1401Bなら3点、記号がなければ、マルチの隣に記載した点数である1点となります。

& M 10 & A 5 & B 3
1401? 水戸市 1 1421? ひたちなか市 1
13? 埼玉県 1 10? 東京都 1

* * 1

記号は、4文字以下でなければなりません。また、記号の種類数は32が最大です。
?だけでなく、*も使用できます。
記号点数の定義は、マルチの定義より上の行に書かなければなりません。

上記は、ユーザ定義コンテストのファイルにマルチを定義する方法ですが、マルチを定義せずに、入力されたナンバーから抽出することもできます。
例えば、グリッドロケータ6桁を抽出する場合で、会員局はM+GLで6点、一般局はGLのみで3点の場合は、以下のようになります。
###### 一般局 3 M###### 会員局 6

この#を使用した場合は、上述の記号&を使った記号ごとに点数を付加する方法はできません。必要な場合は、上行の例のようにすべての記号ごとの点数を定義してください
なお、#を使用した場合に、取得済みマルチを表示するには、メニューの「表示」「取得済みマルチのみ表示」を選択してください。この画面は、CTESTWINを起動するごとに選択が必要です。

解説を入れたいときは、以下のようにマルチ部分に「|」(縦線、ASCIIコード:0x7C)表記すると、「解説文字」のみが改行して表示されます。得点をダミーで必ず入れてください。

| 解説文字 1
単に改行のみしたい場合は、「解説文字」部分に全角スペース1文字を入れてください。(半角スペースは不可です)この場合も、必ず得点をダミーで必ず入れてください。
空白行を入れたい場合は、、「解説文字」部分に全角スペース2文字を入れてください。(半角スペースは不可です)この場合も、必ず得点をダミーで必ず入れてください。
「|」と「解説文字」の間、および「解説文字」と「1」の間には、必ず半角スペース、タブ、改行のいずれかを入れて区切ってください。全角スペースは、文字と見なされ、区切りにはなりませんので必ず半角スペース、タブ、改行のいずれかにしてください。

コンテストの規約に関して、以下を定義することができます。以下の定義は、上述のマルチ記述の後に書いてください。これらの規約に関する設定は取得マルチ表示画面には表示されません。
これらのコンテスト規約に関する部分は、コンテストを指定した時のみに読み込みます。そのため、定義の記述を変えた時は、コンテストを再度設定してください。
これらの記述がない場合は、初期値は「各バンドで1回のみQSO可能」で係数は1です。
記述方法は、上述のマルチと同様に3つの文字列が必ずセットになり、文字列間の区切りは、半角スペース、タブもしくは改行で、全角スペースは禁止です。1行に複数記入もできます。コメントを入れることはできません。

@モードに関わらず各バンドで1回のみQSO可能の設定
% M 0
A各バンドでCW及びPhoneでそれぞれ1回QSO可能の設定
% M 1
B得点に係数を設定する
% K 0
最後の数字(上記例で0)は、係数から1を引いた値を記述してください。係数を1倍にしたいときは0、2倍にしたいときは1、3倍にしたいときは2と記述してください。
係数は、メニューの「設定」「点数セット」画面の「係数」欄で確認できます。
C日付に関係なく同一局はDupe(一般的なコンテスト)
% D 0
DJSTの日付が異なればDupeとせず、QSOが有効
% D 1


作成したユーザ定義マルチのファイルは、コンテストの選択ダイアログで「ユーザ定義コンテスト検索」のボタンを押して指定してください。
ユーザ定義マルチには、点数無しのものと、上述の点数有りの2種類がありますが、CTESTWINが読み込んだときにどちらなのかを自動的に判定しますので、指定する必要はありません。